乗用車メーカー8社が発表した8月の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比31・8%増の203万7803台だった。3カ月連続のプラスで8社とも前年同月を上回った。半導体不足は続くものの、コロナ禍の影響で生産が停滞した2021年に対して回復が顕著になっている。ただ、トヨタ自動車やホンダなどは9月以降に生産調整を計画しており、予断を許さない状況だ。

メーカー別では、トヨタの世界生産が前年同月比44・3%増の76万6683台で8月として過去最高となった。特に海外生産が同65・1%増の57万645台とけん引。21年に欧州などで工場を稼働停止していた反動もあり、前年実績を大きく超えた。中国での改善活動による生産能力向上も効いた。

一方、国内販売は部品不足や新型コロナウイルス感染拡大が響き、同25・8%減の8万2775台となった。

ホンダの世界生産は同26・7%増の34万7661台で、3カ月連続のプラス。国内生産は鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)で7日間の稼働停止があった前年同月に対し、84・2%増の4万3827台と2カ月ぶりにプラスに転じた。

マツダの世界生産は同2・0倍の9万2424台。国内ではスポーツ多目的車(SUV)「CX―5」や同「CX―9」、海外では小型SUV「CX―30」や小型車「マツダ2」が生産を押し上げた。

9月はホンダが半導体不足などを受け、埼玉製作所完成車工場(埼玉県寄居町)で従来計画比4割減、鈴鹿製作所で同2割減とするなど不透明感が依然として漂う。