豆蔵(東京都新宿区、中原徹也社長)は、板金加工の中小事業者に向けたプラットフォーム(基盤)事業に乗り出す。見積もりや工程設計、設備点検などを支援する四つのアプリケーションを発売した。人手を要するこれらの業務をデジタル変革(DX)で効率化する。料金はサブスクリプション(定額制)で1アプリが月2万5000円(消費税抜き)から。初年度に200社への導入を目指す。

始めるのは板金加工事業者向けサブスクサービス「FANDX(ファンデックス)」。保有する加工機メーカーを問わず利用できる。工程集約の難しい板金加工で、IT人材や作業者の不足、生産性などの課題に直面する中小事業者を念頭に開発した。

まずは見積もり、製造支援、分析データ表示、設備点検の4アプリの提供を始める。見積もりは納期や部品種類、数量、工程などを選ぶと自動算出する。材料の価格変動も反映する。熟練者でなくとも精度の高い見積もりを出せるという。

製造支援は見積時に設定したデータを生かし、作業指示書を作成する。工場の作業所はタブレット端末などで作業内容がわかり、管理者は工場全体の加工の進捗(しんちょく)を画面上で把握できる。

ほか2アプリは売り上げ推移や受注率、仕入れ費用などを分析しグラフ化したり、タブレット端末で設備をかざすと点検箇所を表示したりする。豆蔵はグループでソフトウエアや機械の開発を手掛け、近年はロボット溶接システムの提供など板金向けサービスを強化している。