TISは人工知能(AI)を活用した将来予測をもとに、企業のデータ・ドリブン(駆動型)経営を実現するクラウドサービス「予測型経営DXサービス」を提供している。ビジネス環境が短期間で大きく変化する昨今、企業には将来の予測精度やスピード向上が求められている。AIを活用した予測により、客観的かつ迅速な経営判断を支援する。

予測型経営DXサービスの概要

同サービスでは統合業務パッケージ(ERP)などの社内情報のほか、業績に影響を与える景気・市場動向といった情報を収集し、蓄積。これらデータの中から予測対象に影響を与える指標を用いて、AI予測エンジンで将来予測を行う。勘や経験に基づく判断とは異なり、変動要因の変化を捉えた客観的な数値に基づく経営管理を行うことができる。

通常の予測型AIサービスの多くは、将来予測を実施したい製品や部署に関連性の高いデータの選定や加工といった作業を顧客自身が実行する必要があったが、同サービスでは自動で実行される点が特徴だ。TISエンタープライズコンサルティング事業推進部エンタープライズサービス企画室の三谷太志エキスパートは、「将来予測から計画策定、計画値との乖離(かいり)の予兆検知までをワンストップで提供できる点も強み」と言及する。

変動要因の変化を捉えた客観的な数値に基づく経営管理を行える

7月には、計画値と予測の差異を分析するテンプレート(ひな型)を追加。計画と予測の差異分析を行う事で、目標達成に向けた施策を検討できるようになる。

今後、東洋インキSCホールディングス(HD)へのサービス導入を予定する。東洋インキSCHDでは経営管理と事業部門が、AIで導き出したデータを基に議論できるよう、業務プロセス自体の変革も同軸で進めているという。TISエンタープライズコンサルティング事業推進部エンタープライズサービス企画室の首藤朋子室長は「デジタル変革(DX)の取り組みとして、AIやデータ活用を検討する企業に展開していく」と、導入企業のさらなる拡大を意気込む。(狐塚真子)