英調査会社のIDTechExは、電気自動車(EV)・燃料電池(FC)トラックの市場と構成技術要素について2023―43年の予測リポートをまとめた。この中で23年は「加速的な導入が期待できる年」と位置付け、北米、欧州、中国市場でEVトラックの普及が進んでいくとの見通しを示した。

背景には荷主側のゼロエミッション(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に向けた取り組み強化に加え、22年に独ダイムラー、スウェーデンのボルボ・トラック、米テスラが相次ぎ大型EVトラックの生産を始めたことがある。

特にテスラは食品・飲料大手の米ペプシコに15台の大型EVトラック「Semi(セミ)」を12月に納入予定。24年には年間5万台の同モデルの生産を計画しており、大型EVトラックに対する注目度が高まっている。

一方、普及の課題として、現行のリチウムイオン電池(LiB)のエネルギー密度の問題から車載電池の重量と容積が大きい点を指摘。また、FCトラックではシステムコストの低減やグリーン水素を使った水素補充ステーションの整備が重要だとした。