自動車関連メーカーが新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中国の工場の稼働停止や生産調整を余儀なくされている。外出制限で従業員が出勤できず、サプライチェーン(供給網)も混乱している状況だ。

トヨタ自動車は中国の生産拠点の一部で生産調整している。同社は「ロックダウン(都市封鎖)により従業員が出社できないことや、半導体不足など複数要因が絡んだ部品不足のため」とする。対象の工場などは非公表としている。

ホンダは合弁会社の東風ホンダ(湖北省武漢市)が工場の操業を28日から停止している。地区封鎖で「多くの従業員が出勤できない」(同社)ため。同工場はスポーツ多目的車(SUV)「CR―V」などを生産している。

合弁会社の広汽ホンダ(広東省広州市)の工場は稼働しているが、外出制限により従業員が十分に出勤できずサプライチェーンにも影響が出ており、生産調整を続けている。

汎用エンジンを生産している重慶市内の工場は、12月2日まで稼働停止予定だ。当局の外出禁止令に伴い、10日から操業を止めている。広州市、上海市の2輪車工場は生産調整中だ。

ヤマハ発動機はロックダウンの影響で、重慶市にある2輪車工場の操業を11―20日に停止した。21日に操業を一部再開したが「従業員が工場で寝泊まりしている。ロックダウンが解除されない限りは正常操業には戻せず、当局からの指示を待っている状態」(同社)だ。