双日モビリティ(鹿児島市、中土浩一社長)は、キャンピングカーの生産能力を来春に増強する。現状の月産約10台以下から同30―40台とする。トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(横浜市港北区)に生産委託し実現する。納期も従来1―3年間かかっていたところを1―2カ月に短縮。将来は年産1000台を目指す。

キャンピングカーはトラックなどさまざまな車種の車両をベースに製造している。

双日モビリティ本社工場ではトヨタ自動車の「ハイエース」をベース車両に生産する。トヨタカスタマイジング&ディベロップメントにはトヨタの「タウンエース」ベースの生産を委託する。

これにより増産体制を整えるとともに、低価格帯で新しい購買層を開拓する。ハイエースベースの主力車種の価格帯は600万円台だが、タウンエースベース車種は400万円台と低価格だという。

またキャンプ用途以外に、災害時の緊急避難所やオフィスカー、医療病床・移動診察用のメディカルカーなどとしても売り込む。現在、店舗は鹿児島市の本店と東京都港区の2カ所だが、順次、主要都市に展開して販路を拡大する方針。

日本RV協会によると、国内でのキャンピングカーの売り上げは新車と中古車を合わせ、2021年に635億4000万円と過去最高を更新。11年と比較すると、市場が3倍に成長する中で、メーカーが小規模なため、需要にスムーズに対応できないことが課題となっている。

双日は21年2月にキャンピングカー「キャンパー鹿児島」ブランドを展開するKアクセス(鹿児島市)と資本業務提携。22年10月に完全子会社化し、社名を双日モビリティに変更した。