日立金属は1日、物質・材料研究機構と共同で希土類元素フリーで高い延性と強度を両立させた新たなマグネシウム合金を開発したと発表した。軽量化ニーズが強いモビリティー、骨折固定材といった福祉・医療関連に採用を提案していく。

マグネシウム合金は生体に害とされる元素や分解しにくい析出物を含まず高い生体親和性を持つが、高強度化や加工性向上が課題だった。今回、微量添加する元素の粒界偏析による粒界すべりを高め、粒界も強化して20%超の延性と300メガパスカル(メガは100万)超の耐力を実現した。

車のハイエンド鍛造ホイール材に使われる従来の汎用材に比べ強度は1・5倍以上、延性は5倍、軽量化は1・1―1・2倍。実用化に向け、延性と強度を制御してバリエーションを充実させる。