富士通は1日、食品卸売業界における買掛金の照合業務をクラウドで効率化するSaaS(ソフトウエアのサービス提供)型「買掛照合AIサービス」を発売したと発表した。三菱食品の協力を得て同サービスを開発。先行導入の結果、手作業での買い掛け照合の工数を月次で約800時間削減できた。

食品卸売業は取引先ごとにデータ形式が異なり、買い掛け照合では伝票番号や金額、入出荷日をキーとして、取引先からの請求電子データと自社の買い掛け電子データを照らし合わせ、不一致となったり、欠落したりした場合に、目検で確認するなど、膨大な工数をかけて行われている。

新サービスは過去の照合実績データを人工知能(AI)で学習し、自動で照合結果を提示する。同一商品が取引先と異なる名称で登録された場合も認識可能。照合誤りなどの人的ミスも削減できる。

また、複数のAIモデルとロジックを組み合わせており、どのような過程で照合したかについての説明性も担保する。精度低下時にはどこに問題があるのかといった原因も簡単に調査できる。

サービス展開では三菱食品と連携し、買い掛け照合スタッフによる質疑応答対応などの導入サポートも行う。今後は他の財務経理業務への適用や他の業界にも順次展開する予定。