東京都が都心部で整備を進めてきた都市計画道路が相次ぎ開通する。渋谷区から北区に至る「環状第5の1号線」と呼ばれる路線では、新宿御苑に隣接する805メートルの区間が3日14時に開通。18日15時には「環状第2号線」の中央区築地5丁目―港区新橋4丁目の約1・4キロメートル区間が開通する。慢性的な交通渋滞の解消や都市機能の強化が見込まれている。

 

「環状第5の1号線」の開通区間は、新宿御苑やJR代々木駅に隣接する。周辺の緑地保全に配慮し、当初予定されていた平面4車線構造から地下部に外回り2車線、地上部に内回り2車線を設ける2層構造に変更し、工事を進めてきた。

 一方、臨海部と都心部を結ぶ大動脈となる環状2号線は江東区有明を起点に、中央区や港区を経て千代田区神田佐久間町を終点とする約14キロメートル。今回の築地・新橋間の本線トンネル開通によって全面開通となり、1日3万9000台の車両走行が見込まれている。都では引き続き、側道部の歩道整備を進めるとしている。

 都市機能が集中する都心部を横断するだけに、排ガスや騒音対策には万全を期した。トンネル内では常に計測設備による情報管理を行うとともに、トンネル内を走行する車両からの排ガスがそのまま漏れ出すことがないよう集中換気方式を採用。巨大な消音装置も設置されている。また、一時的に迂回(うかい)させる「切り回し」は10回以上に上るなど、施工管理の苦労も垣間見える。