大成建設は30日、コンクリートポンプ車など工事車両の騒音対策として、容易に移設できる防音囲いを開発したと発表した。吸音材を内張りした防音シートとキャスターを組み合わせ、小型で軽量なユニットに仕上げた。作業する場所に合わせて設置可能なため、狭い現場でも安全で効率のよい騒音対策ができる。土木・建築現場に導入するほか、技術提案でも活用する。

このほど開発した防音囲いは分割や移動、設置が容易で、建設現場での組み立て・解体の手間を低減できる。コンクリートポンプ車に用いる場合、組み立てから解体までの作業を作業員4人が2時間程度で完了できる。また防音シートの内側に吸音材を貼り込むことで、従来に比べ約20%の省スペースとしながら5―10デシベルと同等の防音効果を実現した。

建設現場では工事車両のエンジンやモーター音の対策が求められている。特に長時間にわたって大きな音が生じるコンクリートの打設作業での対策は必須で、従来は鋼製の足場に防音シートを張った囲いを使っていたという。だが大型で重量があるほか、設置面積も大きいため車両が移動するたびに囲いを移設しなければならない手間があった。