山王テック(埼玉県和光市、吉岡勇社長)は、栃木県芳賀町に新たな事業所を建設する。2024年初頭に着工し、25年4月に操業を開始する計画だ。自動車部品の設計支援やコンピューター利用解析(CAE)の人員を厚くし、主要取引先であるホンダのニーズに応える。事業所新設に伴い、従業員を全社で現状比30人増の670人程度に段階的に増員する。

栃木県が新規造成した芳賀第2工業団地(栃木県芳賀町)に新事業所を設ける。事業所の延べ床面積は約5700平方メートルとする予定。投資額や配置する事業部、人員などの具体的計画は今後詰める。同社にとって4カ所目の事業拠点となる。

山王テックは現在、栃木県芳賀町に同社最大の「東日本事業所」を構える。従業員は約450人。芳賀第2工業団地は東日本事業所から約2・4キロメートルの距離で、近隣では主要取引先のホンダや本田技術研究所が拠点を構える。ホンダは本格的な電気自動車(EV)への移行に向けて研究開発を推進するなどグローバルで事業体制を強化している。

山王テックは6月、芳賀第2工業団地の分譲先に内定した。23年初頭に開発主の栃木県企業局と土地売買契約を正式に締結し、約9700平方メートルの事業用地を約1億7000万円で取得する。

山王テックは1981年設立。仏ダッソー・システムズのハイエンドCAD「CATIA(キャティア)」を利用した設計支援が強みでエンジンやミッション、シャーシ、電装品など幅広い部品に対応する。車体強度や衝突時の安全性解析も得意とし、ホンダグループを中心に取引する。