パナソニックとヤンマーエネルギーシステム(ヤンマーES、兵庫県尼崎市、山下宏治社長)は1日、分散型エネルギー事業で協業すると発表した。ヤンマーESの高効率でガスが燃料の発電機「マイクロコージェネレーションシステム」で発電した際に出る廃熱を、パナの熱を動力源とし冷暖房運転する業務用空調機に使う仕組みの開発と販売で協力する。病院や工場など向けに2023年1月に提案を始め10年で売上高1200億円規模に育てる。

パナソニックの業務用空調機「吸収式冷凍機」は、工場などで出る廃熱を有効利用でき、水を冷媒とするためフロンなど温室効果ガス(GHG)が漏えいする心配がない。これをヤンマーESの、環境負荷の低い天然ガスやバイオガスなどを燃料に発電するシステムと連携する。同連携に必要な専用コントローラーを共同開発し、最適な制御で廃熱利用を最大化させて高効率な分散型エネルギーシステムとして訴求する。

専用コントローラーは23年4月に受注開始し、7月からの出荷を目指す。同コントローラーにより、導入案件ごとに連携する機器の仕様や台数に合わせたコントローラーの設計が不要になり、導入の手間を省ける。

両社は今後、機器連携と専用コントローラーによる、エネルギーの最適な制御について実証実験し、吸収式冷凍機単体で使う場合に比べ、二酸化炭素(CO2)排出量で約29%、エネルギーコストで約37%の削減を目指すという。