大和ハウス工業と太平洋マテリアル(東京都北区、江上一郎社長)は、建設現場で冬場の床コンクリートの作業時間を減らせる工法を順次導入する。コンクリートを流し込み固め、表面を滑らかに仕上げるまでの一連の時間を従来比3割減の7時間で完了できる。大和ハウスが手がける全国の商業施設と事業施設の建設現場で導入する。建設現場では就業環境の改善が課題となっており、長時間労働の削減など現場での働き方改革を進める。

今後、大和ハウスは床のコンクリートの性能値を含む施工データを数値化。コンクリート床の仕上げロボットに同データを組み込み、省人化や生産性の向上など建設現場のデジタル変革(DX)を推し進める。太平洋マテリアルは2023年10月にも同工法に使うコンクリートの販売を始める。

総務省の労働力調査によると、21年の建設業の就業者はピーク時と比べ約30%減の482万人。また国土交通省のデータでは、全産業と比較した建設業の年間の総労働時間は約1・2倍で、就業環境の改善が課題となっている。