航空大手2社の2023年4―9月期連結決算が31日出そろい、両社ともに増収、大幅に利益が回復した。ANAホールディングス(HD)は営業利益が前年同期比4・1倍の1297億円となり、過去最高となった。日本航空(JAL)は、本業のもうけを示すEBIT(利払い・税引き前損益)が同414・7倍の912億円となった。国際線の回復が業績をけん引した。JALは当期損益が黒字転換した。

国際線の旅客収入は、ANAHDが前年同期比2・2倍の3586億円、JALは同92・6%増の3144億円となり、両社ともに大幅に増加した。5月に新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置付けがインフルエンザ並みの5類に見直されて、旅客数が回復。運賃も上昇した。

「4―9月期業績としてコロナ禍前の19年度を超えた。国際線の回復が想定より進んだ」(斎藤祐二JAL取締役専務執行役員)。

国内線の旅客収入もANAHDが同33・0%増、JALが同31・8%増と堅調で、格安航空会社(LCC)も伸びている。貨物事業は世界経済の減速を受けて荷動きが停滞し、減収となった。

24年3月期連結業績予想は2社とも増収営業増益を見込む。JALは好調な需要動向を踏まえ、売上高と各利益段階を上方修正した。ANAHDはエンジン点検に伴う減便の影響を折り込み、予想を据え置いた。芝田浩二ANAHD社長は「足元は堅調なため、上積みを図りたい」とした。