スリーダムアライアンス(3DOM、東京都港区、松村昭彦社長)グループは、独自のセパレーター技術を応用したリチウムイオン電池(LiB)の耐久試験で、150度Cの高温環境下で充放電を1時間続けても、正常に働いたとの研究結果をまとめた。従来型LiBの課題だった内部短絡や膨張などの異常は認められず、LiBの高温耐久性を高める効果を裏付けた。

耐熱性が高いポリイミド樹脂を基材として使う独自開発のセパレーター技術「X―SEPA」を用いた研究の成果。それによるとX―SEPAを応用したセパレーターと、高温に強い仕様の電解液を採用したLiBは、150度Cの環境下で行った1時間の耐久試験で、充放電を正常に繰り返した。電池の発火や爆発の原因になる内部短絡などの問題は起きなかったという。

60度Cの環境下では充放電が3000サイクルに迫っても、電池の容量維持率を60%以上に保てた。ポリオレフィン製のセパレーターと汎用型の電解液を組み合わせた従来のLiBは、充放電が約500サイクルに達した時点で、容量維持率が60%まで下がった。

耐高温仕様の電解液を使えば、高温環境下でもLiBの劣化を抑えられるが、粘度が高いためポリオレフィン製のセパレーターにはなじまなかった。X―SEPAの技術を応用すればこの問題を解決でき、LiBを適用できる温度領域が広がる可能性がある。


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