ホンダは米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発した燃料電池(FC)システムについて、米ミシガン州にあるGMとの合弁工場で量産を始めた。スポーツ多目的車(SUV)「CR―V」をベースに開発する燃料電池車(FCV)に搭載し、2024年内に米国と日本で発売する。FCシステムは耐久性を従来比2倍に向上し、製造原価を3分の1に抑えた。乗用車のほか商用車、定置電源、建設機械の4領域を中心に販売を広げる。

GMとの合弁会社「フューエルセルシステムマニュファクチャリング(FCSM)」は17年に、FCシステム生産を目的に両社が計8500万ドル(約125億円)を投資して、GMの電池パック工場内に設置した。

量産を始めたFCシステムは腐食耐性の高い材料の利用などで耐久性を2倍に高め、最低マイナス30度Cでも起動できるなど低温環境での性能も大幅に向上した。セルシール構造の改良、貴金属使用量の削減、大規模生産、部品調達先の共通化などで開発と製造の費用を低減。FCV「クラリティ フューエルセル」の19年モデルに搭載したFCシステムより製造原価を3分の1に抑えた。


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