日産自動車が8日発表した2023年4―12月期連結決算は、売上高が前年同期比22・3%増の9兆1714億円と過去最高で、営業利益は同65・1%増の4783億円だった。販売台数は同1・2%増と微増だったが、北米、日本、欧州での販売増や構成の改善、価格改定で1台当たりの売上高が増え、増収増益に寄与した。24年3月期連結業績予想は販売台数を11月公表比4・1%減の355万台に下方修正したが、売上高や各利益は据え置いた。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

23年4―12月期連結決算は中国市場で販売台数が前年同期比26・0%減となったが、北米、日本、欧州、その他の地域はいずれも販売を増やした。日本や欧州ではハイブリッド車(HV)が好調だった。販売増と構成の改善などで3117億円、原材料費の低下で455億円の営業増益効果があり、インフレのマイナス影響や物流費、販売費の増加を上回った。当期利益は前年にロシア事業撤退に伴う損失があった反動で同2・8倍に増えた。

24年3月期連結業績予想は各地域の販売競争の激化や北米の物流逼迫(ひっぱく)などで販売台数計画を減らしたが、為替の円安効果やコスト削減で台数減の影響を補う考え。能登半島地震による部品調達の滞りや紅海情勢については影響を調査中として予想に織り込まなかった。


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