三菱ふそうトラック・バスは北米市場で新車販売に再参入した。このほど親会社の独ダイムラー・トラックにOEM(相手先ブランド)供給する電気自動車(EV)トラック20台を米カリフォルニア州の自治体や企業向けに納車した。現地の販売会社がディーラーとして新たに米カリフォルニアトラックセンターズの同州内6拠点を追加選定した。米国市場における新ブランド「RIZON」として今後も商談を続ける。厳しい環境規制を敷く同州から販売を始め、将来は米国全土での拡販を狙う方針だ。

三菱ふそうトラック・バスは2020年に北米の新車販売から撤退しており、実質的に約4年ぶりの再参入となった。第1弾の納入先として、ロサンゼルス公衆衛生・環境局にステーキベッドトラック7台、商用トラックレンタル会社のベロシティートラックレンタル・リーシングにボックストラック5台など、計20台を納車した。

RIZON購入に際し、顧客はカリフォルニア州大気資源委員会(CARB)のクリーンなトラック・バスに対するインセンティブ「HVIP」を活用でき、1台当たり6万ドル(約900万円)の補助が受けられる。RIZONの価格は非公表で、同等のディーゼルエンジン車との比較はできないが「インセンティブによって顧客の電動車への切り替えが容易になることは間違いない」(三菱ふそう)としている。

RIZONは都市配送に重点を置き、車両総重量(GVW)約7・2―8・1トン。米国市場では中型トラックセグメントの「クラス4」「同5」に分類される。搭載する電池モジュールの個数別などで4モデルをそろえる。航続距離は電池モジュールを2個搭載したモデルで最大177キロメートル、同3個搭載のモデルで同257キロメートル。


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