東京電機大学や福島県ハイテクプラザなどが参画する産学官連携組織「下刈機械自動化コンソーシアム」は、福島県いわき市で同県林業の復興・再生に向けた実証実験を実施した。最大傾斜約50度の急斜面で無線操縦地ごしらえ機とウインチアシスト技術を活用し、機械地ごしらえに成功した。同コンソーシアムはこの成果を踏まえ、全自動林業機械の研究開発を進める。
地ごしらえとは、伐採後の山林で切り株や枝などを整理・整地し、植栽などの準備を整える作業。従来の林業機械では急傾斜地で機械が滑り落ちるリスクや、エンジンが傾斜によって冷却オイルをくみ上げられず、故障を起こすなどの問題がある。そのため急斜面での機械化は進んでおらず、人手で行っている。そのため、重労働で従事者不足が慢性化している。
実証実験では伊MDB製の急傾斜対応林業機械「LV800PRO」と、日本キャタピラー(東京都千代田区)や住友林業、サナース(横浜市港北区)が共同開発したウインチアシスト(テザー)技術を組み合わせた。最大傾斜約50度の急斜面でも、安全で効率的に無人地ごしらえを実現した。ケーブルを介してウインチで機械をけん引しながら作業して機械の滑落リスクを減らせるほか、特許技術でエンジンのオーバーヒートも防げるという。
実証実験は国主導で2023年に設立された福島国際研究教育機構(F―REI、福島県浪江町)の委託事業の一環で、同コンソーシアムが実施した。


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