テルミック(愛知県刈谷市、田中秀範社長)は、営業スタッフの業務を見直し、2023年12月時点で確認できている作業時間を26年1月期までに70%削減する。すでに24年12月末で48・7%を削減した。顧客数が増える中、営業スタッフの生産性を向上し、1人当たりの担当顧客を増やすとともに、受注のフォロー活動やクレーム対応などを充実させる。

テルミックは機械部品加工が主力で、現在3000社以上の顧客を抱える。25年1月期は600社余りの新規顧客を獲得し、26年1月期は新たに700社の獲得を目指す計画。一方、営業スタッフは現在70人。今後も顧客数が増加するが、スタッフの大幅な増員は計画していない。このため1人当たりの生産性を大幅に上げることで受注増に対応する。

営業スタッフの作業には価格決定や受注入力、見積もりまとめ、納品書発行などがあり、作業ごとに作業時間を洗い出した。このうち協力会社との価格決めや見積もりに関する作業は24年秋に専用アプリケーションを開発し、協力会社と共有して作業時間を削減した。

価格決定は営業スタッフにとって全業務時間の9・3%を占めていたが、アプリ導入後はゼロとなった。このほか見積書のまとめや依頼回収作業もゼロとなるなど、ほぼ全ての業務で削減できた。

各協力会社や顧客には、担当者が取引実績や商談内容などを書き込めるアプリも開発。新任担当者が判断がつかないことでもアプリで各企業の書き込み履歴を確認することで、担当業務の課題の早期解決も可能にした。これにより作業の手離れが良くなり、作業時間の短縮に貢献しているという。

同社の25年1月期の売上高は約62億円。28年1月期には100億円を目指している。これまで拡大戦略をとってきたが、今後は人員増を抑え生産性重視へ転換する。