大林組は三和シヤッター工業と共同で、木造・木質建築物向けに、開放感のある空間の構築と遮熱性能を両立させた防火パネルシャッター「スプリットシータ」を開発した。部分的に木造化した建物において、普段は大きな開口部として利便性を確保しつつ、火災時には自動的に閉まり、延焼を遮断する。90分間の遮熱性能を有する防火設備として大臣認定を取得した。建築物の木造・木質化の推進を通じて、脱炭素社会の実現への貢献を目指す。

新開発のスプリットシータは、遮音・遮煙性能のあるパネルシャッターに発泡性耐火被覆シートを組み合わせた構造。従来の防火シャッターは遮炎性能のみを有していたのに対し、スプリットシータは耐火壁と同様の遮熱性能を持つ。シャッターに貼られた耐火シートは加熱すると発泡(膨張)し、断熱層を形成することで遮熱性能を発揮する。

火災発生時には自動的に閉まる仕組みのため、常時閉鎖する必要がない。スプリットシータの導入により、防火扉で閉塞(へいそく)感のあった場所が大きな開口部となり、連続した空間による開放感を持たせられる。