危険走行検知で利用者に警告
Luup(ループ、東京都千代田区、岡井大輝最高経営責任者〈CEO〉)は、電動キックボードの安全強化を目指し新たな対策に乗り出す。独自の危険行動検知システム「LUDAS(ルーダス)」を導入。危険走行を検知し、警告やペナルティーを科す制度を4月下旬に開始する。また利用時に受ける交通ルールテストの内容強化に加え、走行禁止エリアを事前に通知する機能も追加する。岡井CEOは「危険利用者を一切容認せず、着実に削減する対策を継続的に行っていく」と強い意志を示す。(間瀬はるか)
交通ルールテストでは一時停止や信号に関する内容を追加し、設問数を従来の11問から14問とした。出題順をランダム表示とすることで不正行為を防ぎ、テストの妥当性を高める。新テストは5月1日に開始予定。既に従来のテストに合格済みの利用者にも再テストを義務付ける。6月1日までに合格できなかった場合、利用停止となる。
危険行動検知システムについては当初、代々木公園や新宿御苑トンネルなど東京都内16カ所を検知対象エリアに設定。車両に搭載した全地球測位システム(GPS)で取得した移動経路データを用いて、対象エリアにおける走行を検知する。
危険行動を検知した場合、検知前後の移動軌跡などの情報を加味した上で、オペレーターがアプリケーション内やメールでの警告、利用停止といったペナルティーを実行する。対象エリアは順次追加する方針だ。
加えて、進入してはいけないエリアを事前に知らせる新機能を6月中に導入する。利用者は自身の走行ルートと、進入禁止エリアを地図上で照らし合わせ、確認できる。
これらの安全対策に加えて、車両の貸し出し・返却スペースである「ポート」の設置基準も見直した。「消防用設備などの付近にポートが設置されていた」(Luup)といった問題を踏まえた対応。電動アシスト自転車を含めて既存の約1万2000ポートを新基準に沿って総点検。各施設との協議、対応を進めるとともに、ポート新設時には専門部署による基準確認を徹底する方針だ。
「安全対策に終わりはない。今回の対策だけでなく事故ゼロに向けた不断の努力を継続する」と岡井CEOは意気込む。現在Luupでは、幅広い年齢層の乗車に対応した3輪または4輪の座席付き「ユニバーサル車両」を開発中。2025年内の発表を目指している。安全対策強化と併せて、年齢を問わず乗車できる電動小型モビリティーの展開を推進し、利用者・非利用者の双方の安全・安心を確保する構えだ。


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