タイガー魔法瓶(大阪府門真市、菊池嘉聡〈よしさと〉社長、06・6906・2114)は、国際宇宙ステーション(ISS)の実験成果物を収納する「真空二重断熱容器」を開発した。大気圏突入時の高温下でも容器内部を4度Cに保つ断熱性と、海上落下時の衝撃に耐える強度を備える。宇宙で作成したたんぱく質などを収める予定。ISS向け無人輸送機の次期打ち上げ機「こうのとり7号機」に載せる計画だ。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同開発した。タイガーが宇宙産業向け製品を手がけるのは初めて。

 容器サイズは直径29センチ×高さ34センチメートルで、重さ約10キログラム。実験成果物を入れる「内容器」と「外容器」の二重構造で構成し、魔法瓶に用いる真空断熱技術を応用した。パラシュートを装備した小型回収カプセルに内蔵し、こうのとりの先端部分に設置する。

 重ね合わせる部分を長くとることで真空断熱部分を厚くし、内部への入熱量を低減した。宇宙からの成果物回収容器は通常、温度維持に電源を使う。開発した断熱容器は保冷剤のみで温度を維持でき、電源が不要。

 回収が成功すれば「無電源で冷蔵品を回収できる日本初の断熱容器になる」(JAXA開発担当者)という。タイガーは今後、長期保冷可能なクーラーボックスの開発などにも断熱容器の技術を生かす方針だ。

【ファシリテーターのコメント】
中国からのインバウンドに大人気のステンレス水筒ばかりに目が行っていたが、まさか魔法瓶の技術が宇宙で役立っているとは。ザクでさえ大気圏は突入できないのに・・・(ガンダム世代なので、ごめんなさい)
尾本 憲由