スタンレー電気は、自動車用ヘッドランプなどを生産する岡崎製作所(愛知県岡崎市)を刷新する。二つある生産棟のうちの一つを建て直し、残りの1棟も改修。新生産設備も導入する。総投資額は約100億円。光源に発光ダイオード(LED)を用いるランプや、より大型化の進むランプの生産体制を整えるのが狙いで、同製作所全体の生産規模は従来と変わらない。2019年12月までに完了する。

 岡崎製作所の生産棟はA、Bの2棟で、築30年以上が経過したB棟を建て替える。B棟は解体済みで、棟内の生産設備をA棟に移し、生産を継続している。

 建設中の新B棟は18年6月に完成予定で、延べ床面積は8290平方メートルと旧B棟とほとんど変わらないが、2階建てだった旧B棟と異なり一部を除き平屋建てにし、広い生産スペースを確保する。

 完成後はA棟の設備を戻した上で新設備も導入する。また、これまで外注してきた部分成形などの工程も内製化する。約600人の雇用は継続する。

 LEDヘッドランプは従来のハロゲンランプに比べ部品点数が増えるため、より多くの生産設備やより長い生産ラインが必要となる。

 また、ランプのきょう体に樹脂を用いることでよりデザインの凝った大型製品への需要が高まり、大きな成形機も必要になってきた。同機の導入には床の補強も必要になる。新B棟はそれらにかなった設計とする。

 LED化対応のため、秦野製作所(神奈川県秦野市)や浜松製作所(浜松市北区)などの改修を進めてきた。今回の岡崎で、国内生産体制の再構築は一段落する。


【ファシリテーターのコメント】
スタンレー電気の自動車用ヘッドランプの世界シェアは約10%。生産台数は明らかにしていないが、年約950万台規模とみられる。同社のランプ全体の台数に占めるLEDランプの割合は16年度が23%。17年度は38%を見込み、今後も伸びるとみている。
明 豊