米アマゾン・ドット・コムグループが主催するロボットコンテスト「アマゾン・ロボティクス・チャレンジ」の最終ラウンドが30日、名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや、名古屋市港区)で行われ、豪州クイーンズランド工科大学、同アデレード大学など4校のチーム「ACRV(オーストラリア・ロボテイック・ビジョン・センター)」が272点で優勝した。日本勢4チームで唯一最終ラウンドに出場したパナソニック、奈良先端科学技術大学院大学の「NAISTパナソニック」は90点で8チーム中6位だった。

 同コンテストは物流作業の中でも自動化が難しい、行き先別に商品を仕分ける「ピッキング」をロボットが行い、その技術を競う。今回が3回目で、初の日本開催だった。
 
 最終ラウンドは雑多に箱に入ったさまざまな物(アイテム)を一つずつロボットが取り出して棚に入れる「ストウタスク」と、指定されたアイテムを三つの箱に仕分ける「ピックタスク」を連続して行う。雑巾や袋に入った靴下、テニスボールなど形や材質が違うアイテムを的確に見分けて一つずつつかむ技術が試される。
 
 優勝したACRVは、UFOキャッチャーのように3軸で動く機構のオリジナルロボットを使った。手にあたるエンドは、掃除機のように吸いあげる機構と、はさんで持つ機構が回転して入れ替わる仕組み。

 人工知能(AI)による画像認識を駆使してアイテムの形状やどこを持つのが良いかを判断していた。ただ、信頼性を高めるためカメラなどの機構はシンプルにしたという。

 2位にはドイツ、3位にはシンガポールのチームが入った。


【ファシリテーターのコメント】
日本勢は、現場で多くのトラブルに見舞われて振るわなかった。会場はさまざまな条件が刻々と変化する。ロボットは光の条件が変わるだけでも力を発揮できないこともあるように繊細だ。トラブルに強いシステムを作ることも、次回への課題になるだろう。
石橋 弘彰