【横浜】トーキンオール(川崎市川崎区、吉田基一社長、044・333・0012)は、明治大学や神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)などとの産学官連携で6輪機構の「ハンドル型電動車いす」を開発した。搭載したセンサーにより障害物や段差を認識し、自動で停止や回避する。今後神奈川県の「さがみロボット産業特区」などを活用し実証実験を行う。2018年度の製品化を目指す。
 
 「ハンドル型電動車いす」はそれぞれ独立した関節を持つ6輪機構のため段差に強く、転倒しにくい。車体前方の二つの2次元レーザーセンサーで前方約270度の障害物や軌道を調べながら進む。この「パスプランニング」機能は明治大学理工学部の黒田洋司教授の指導を受けた。

 大きさは全長1200ミリ×幅700ミリ×高さ1090ミリメートル。速度は時速6キロメートルでJIS(日本工業規格)の規格範囲に準拠した。鉄製で重さは約100キログラム、最大走行距離は30キロメートル。

 電動車いすのニーズは高まっているが、関連する交通事故も増加傾向という。センサー搭載を含む「ロボット化」により、事故を防ぐ狙いがある。

 今後、製品化に向け実証実験を重ねるほか、TSマーク(自動車向け保険)取得や安全評価を受ける予定。また、現在の鉛バッテリーをリチウムイオン電池に変更するなど車体も改良する。製品化の際の価格は100万円以下を想定する。

【ファシリテーターのコメント】
電動車いすの交通事故は障害物にぶつかったり転倒したり、というものよりも、横断歩道を渡っている途中に発生するものが多いそうです。性能の向上に加え、利用者に向けた交通指導も必要かもしれません。
昆 梓紗