郵船ロジスティクスは2023年度に人事制度を刷新し、メンバーシップ型とジョブ型を組み合わせたハイブリッド型を採用する。新卒採用から5―10年を目安に、社員を育成期間(メンバーシップ型)からプロフェッショナル期間(ジョブ型)に移行。新卒入社から10年程度たった社員も原則、プロフェッショナル期間に移る。制度刷新で若手人材の確保や育成だけでなく、デジタル変革(DX)など専門性の高い部門へ外部人材の登用も促す。

郵船ロジスティクスによると、「現行の人事制度は20年くらい前に作られたもの」であり、修正をしつつ運用してきた。ただ、若手社員の声を聞く中で、年功序列を中核とする現状の人事制度についての不満を多く聞くようになったという。また、DX人材や物流に対する専門的な経験を持つ人材を始め、経理や財務、人事など専門知識を必要とする優秀な外部人材を登用するためにも、制度の改善に着手した。

一方、同社は新卒一括で毎年数十人規模を採用しており、外資系のように完全なジョブ型に移行するのも難しい。そこで新入社員は従来のメンバーシップ型の育成期間において2、3回のジョブローテーションで多様なキャリアを経験してもらう。そして入社から5―10年後にジョブ型のプロフェッショナル期間に移行してもらい、一人ひとりが能動的に自らのキャリアを磨いてもらう仕組みとする。

ジョブ型とメンバーシップ型の日本型雇用の良さを生かしたハイブリッド型として運用する。また評価制度についても、本人の能力だけではなく各ポジションにおける役割の大きさによって給与に差が付くようにする。