国立能楽堂では、外国人が日本の能・狂言に気軽に触れることができるようにと、ミニ公演「National Noh Theatre Showcase」を企画。冒頭に英語による解説と、狂言「仏師」と能「羽衣」(短縮版)を上演する(英語の字幕表示あり)。料金は1,000円(学生800円)と格安だ。

 限られた日時(2月9日・3月9日・3月23日いずれも19時開演、全体で75分程度)だが、多くの外国人に来ていただきたいと意欲を燃やしている。
 
 国立能楽堂では、すでに外国人向けに「外国人のための能楽鑑賞教室―Discover NOH & KYOGEN−」を開催しているが、今回のShowcaseは、国立能楽堂の2階にある研修能舞台で、椅子ではなく絨毯に座る形なので、さらに気軽にそして間近で見ることができる内容。料金も観劇してもらいやすい設定にした。
 
 能・狂言は、600年以上も演じ継がれた演劇で、日本の伝統芸能の中でも最も古い芸能の一つ。能は優雅な美しさで、狂言は大らかな笑いで、今も人々を魅了する日本が世界に誇る貴重な伝統芸能だ。能楽(能と狂言の総称)は、その独自の芸術性が世界にも認められ、2001年ユネスコの無形文化遺産の一つに登録された。

 日本人の観賞も可能だが、「日本人の方がいらっしゃる際には、外国人のお知り合いと是非いらしていただきたい」とのこと。外国人が能楽に触れ、何に着目し、どう楽しむのか。長い年月、演じ継がれた能楽の未来へ向かう試みは始まったばかりだ。


【ファシリテーターのコメント】
子ども向け(初心者向けというか…)の狂言舞台を観にいったことがありますが、「声をだす」という事をとても美しく力強く感じたことがあります。国立能楽堂では定例公演はもちろんですが、さまざまな取り組みがされており、金曜の仕事帰りに観れる公演や女性演者による公演、なんと池澤夏樹先生が作者の新作狂言の公演(12月22日・23日公演)もやっています。
大庭 雅生