ヤマトホールディングス(HD)は2017年内にも、訪日外国人客(インバウンド)向けに大型荷物の配送サービスを始める。日本滞在中に複数観光地を周遊する個人・団体客を対象に、旅行会社と連携して提供。空港で荷物を引き受け、旅行日程に合わせて各宿泊先まで荷物を配達・集荷する。訪日客の困りごとの一つが荷物の保管や運搬。手ぶらの観光や移動を支援することで日本観光の満足度向上につなげる。

 団体客には、荷崩れなくトラックにそのまま積み込める台車「カゴ車」でサービスを提供。既存の「JITボックスチャーター便」インフラを活用し、全員分の荷物配送を1枚の伝票で対応する。

 個人客には、提携する旅行会社経由の申し込みで、あらかじめ旅行日程に基づいた配送計画を登録。空港のヤマト運輸カウンターで申込時に発行された2次元コードを提示すると伝票記入なしに荷物を預け入れる。全国4000カ所に集荷・配送センターがある宅配便インフラを使って、サービスを提供する。

 ヤマトHDは17年秋に総合物流ターミナル「関西ゲートウェイ」を稼働し、東京―大阪間で多頻度幹線輸送を始めれば、同区間沿線での当日配送が可能となる。例えば東京の宿泊先で朝に荷物を預けると、京都の宿泊先に当日夜までに荷物を届けられるようになる。

 ヤマトHDは16年にJTB、パナソニックと共同で個人客の手ぶら観光の実証実験に取り組んだ。都内起点の一部ルートで実施し、利便性を確認できたことから、自社のシステムやサービスを組み合わせて実際の商品を開発。今後、旅行会社などに提案していく。



【ファシリテーターのコメント】
JTBとパナソニックは一昨年で共同で多言語自動翻訳機を使った実証実験を「加賀屋」などの宿泊施設でやってましたね。今年ぐらいに実用化するとなってましたが。パナソニックは東京五輪におけるBツーB向け売上高が約500億円になることを明らかにしています。そのほかの企業はどの程度の波及効果が?
明 豊