標高3000メートル級の山に囲まれた長野県といえば山岳観光の印象が強い。登山靴にザックといった装備で臨む登山、トレッキング。だが、それだけではない。仕事帰りの普段着で気軽に山を楽しめる場所がある。北志賀高原の竜王マウンテンパーク(山ノ内町)の「SORAテラス」がその一つ。標高1770メートルのデッキからは雄大な自然を見渡せる。

 麓の駐車場から頂上までは世界最大級166人乗りロープウエーに揺られる。扉が開くとひんやりとした風が出迎えてくれる。眼下に広がるのは山と谷。高山植物が咲く高地ながら訪れる短パンやスカートにTシャツ、サンダル履きといった軽装の人が多い。

 天候に恵まれれば、高地に漂う雲海を見渡せる。その出現率は約70%。夕刻、谷向こうの北アルプスの山々に沈む夕日と共演して刻一刻と変わる幻想的な風景は、日常の仕事やストレスなどを忘れさせてくれる。足を伸ばせば野沢温泉、ウォータースポーツが楽しめる野尻湖やワイナリーも近い。

 JR各社と長野県、地元自治体が共同で9月末まで行う大型観光企画「信州デスティネーションキャンペーン」のテーマの一つが癒やし。「息をのむような絶景の中で深呼吸すれば人生が変わるかも」(塩原一正長野県観光部観光誘客課長)。
(長野・縄岡正英)
【アクセス】▽長野県山ノ内町夜間瀬11700▽JR東京から北陸新幹線でJR長野駅までは最速1時間20分。そこから車で約1時間、ロープウエーの駅に着く。山頂のテラスまでは約8分。ロープウエーの営業は11月5日まで。下りの最終便は19時発。9月までの特定日には「星空ナイトクルーズ」と題し、21時まで営業を延長する。



【ファシリテーターのコメント】
47都道府県の魅力を体験できる“次に行くべき”場所を紹介する連載を日刊工業新聞で掲載しています。ぜひ「SORAテラス」には行ってみたい。
明 豊