新潟県が管理するダムでサイレンなどで告知しないまま観光客向けの放流が行われ、下流で遊んでいた親子が流されてけがをした事故を受けて、国土交通省は全国のダムを管理する都道府県などに対し、同じような事故を防ぐため安全確保の徹底を求める通知を出しました。

今月17日、新潟県新発田市にある県が管理するダムで観光客向けに放流を行ったところ下流にあたる加治川の中州で遊んでいた45歳の母親と9歳の息子が増水した川に流され、けがをしました。

県によりますと、今回の放流で見込まれた水位の上昇が基準以下だったためサイレンを鳴らすなどの告知をしないまま放流したということです。

この事故を受けて国土交通省は、20日、全国でダムを管理する都道府県や独立行政法人の水資源機構、それに国土交通省の地方整備局の担当者に対して同じような事故を防ぐため、安全確保の徹底を求める通知を出しました。

通知では川の利用者が多くなる時期を迎えることから観光放流などを行う際には、下流の安全に十分注意するよう求めています。

石井国土交通大臣は20日の閣議のあとの記者会見で「今回のような事故はあってはならないもので、大変に遺憾だ」と述べ、新潟県の原因究明を待った上で国としても観光放流の際の告知の在り方について検討する考えを示しました。