岐阜と長野の県境にある北アルプスの焼岳で10日未明、小規模な噴気が出ているのが確認されたことを受けて、岐阜県側の登山口では、噴気の情報などを記した看板が立てられ、警察官らが登山者に注意を呼びかけています。

気象庁によりますと、焼岳では10日未明、山頂の西側およそ400メートルの斜面で小規模な白い噴気が出ているのが確認され、気象庁は、噴火警戒レベルについて「活火山であることに留意」を示すレベル1を継続したうえで、今後、再び噴気が発生したり、火山ガスが出たりしているおそれもあるとして、注意情報を出しました。

これを受けて、岐阜県側の高山市奥飛騨温泉郷の中尾登山口では、気象庁が発表した噴気の情報などを記した看板が立てられ、警察官や県の職員などが登山者に対して噴気に十分に注意し、異変があった際には速やかに下山するよう呼びかけています。

下山してきた岐阜市の男性は「山小屋で噴気の情報は聞きましたが、特に異常は感じませんでした。山頂にはほかに30人ほど登山者がいて、お互いに噴気の情報を交換していました」と話していました。
登山口にいた警察官は「登山者には十分に注意をして、できれば登山を控えるよう呼びかけています」と話していました。
【】長野県松本市も10日朝から焼岳への登山道の入り口2か所に注意を呼びかける看板を設置し、このうち、山の南の方角にある新中の湯の登山道の入り口では、市の職員が「異変を感じたときは速やかに避難してください」などと書かれた看板を立てる作業を行いました。

松本市危機管理課の宮坂政行防災専門官は「登山者に対しては、可能であればヘリコプターからの注意呼びかけも検討しています。今、警戒レベルは1ですが、焼岳は活火山なので十分な配慮を持ってもらいたい」と話していました。

また、山頂から下山してきた長野県安曇野市の34歳の女性は「硫黄のにおいは感じましたが、ふだんと変わらない様子で、特段の異変は感じませんでした。山頂は穏やかで噴煙はいつも出ているので、すごいたくさん噴煙が出ているという印象はなかったです」と話していました。