PKO部隊の日報問題をめぐって開かれた参議院外交防衛委員会で、民進党が、特別防衛監察の結果は信用できないとして第三者による再調査を求めたのに対し、小野寺防衛大臣は、公正中立に判断された結果だとして再調査は必要ないという認識を示しました。

参議院外交防衛委員会では、破棄したとしていた南スーダンのPKO部隊の日報を陸上自衛隊が保管していた問題をめぐり、先に特別防衛監察の結果が公表されたことを受けて、10日、閉会中審査が行われました。

この中で、民進党は、特別防衛監察は制度上、政務3役が調査の対象になっていないことなどから信用できないとして、第三者委員会などによる再調査を行うよう求めました。

これに対し、小野寺防衛大臣は「稲田元防衛大臣みずからが誠心誠意聴取を受け、それをまとめたのが今回の監察結果だ。独立性の高い防衛監察本部によって公正中立に判断されている」と述べ、再調査の必要はないという認識を示しました。そのうえで、小野寺大臣は「今、この瞬間も、ミサイル防衛や九州北部豪雨など現場で隊員が一生懸命頑張っている。防衛省・自衛隊の一部に不適切な対応があったことで士気に影響が及ぶことがいちばん悔しい。一刻も早く国民の信頼をかち得るように努力していく」と述べました。

一方、稲田元大臣に、陸上自衛隊に日報が保管されていたことが伝えられたとの証言もある、ことし2月の会議に出席していた防衛省の辰己昌良大臣官房審議官は、会議での発言について問われ、「何度か聴取に応じ、知っていることについては真実を真摯(しんし)に答えた。その結果をまとめたものが示されており、それ以上のことを申し上げることは差し控えたい」と述べました。

こうした答弁をめぐって、民進党は、監察の詳しい内容を明らかにすべきだと繰り返し迫りましたが、小野寺大臣は「監察の中のそれぞれの証言が外につまびらかになると、今後、同じような監察をする場合にしっかりとした証言を得ることが難しくなる可能性もある」などと述べ、詳細な調査内容については明らかにすべきではないという考えを示しました。
【自民「良い審議なされた」】自民党の森山国会対策委員長は、記者団に対し、「小野寺防衛大臣が非常に誠実に答えており、良い審議がなされた。野党側から、さらにどういう話がくるかはわからないが、特別防衛監察をして報告がなされた以上のものはなく、安倍総理大臣の任命責任や稲田元防衛大臣の出席にはつながらない」と述べました。
【民進「稲田氏の参考人招致を強く求める」】民進党の蓮舫代表は記者会見で、「野党が要求した安倍総理大臣と稲田元防衛大臣の出席を自民党と公明党が拒否したことに強く抗議したい。当時の大臣がいないことには『大臣が報告を受けていたのか、受けたうえで了承し、隠ぺいしていたのか』という核心の部分が何一つ、明らかにならない。シビリアンコントロールの根底が揺らぐ話でもあり、引き続き、稲田氏の参考人招致と委員会をもう一度開くことを与党に強く求めたい」と述べました。
【維新「稲田氏は出るべきだった」】日本維新の会の松井代表は、国会内で記者団に対し、「せっかく内閣改造して、安倍総理大臣も記者会見である程度、強引な国会運営だったことをわびたのだから、ここできれいにリセットしようと思うのであれば、稲田元防衛大臣は出るべきだった。自民党の国会対策委員会の対応はおかしいと思う」と述べました。