北方領土問題を含むロシアとの平和条約交渉について、安倍総理大臣は衆議院予算委員会で、後退していないと強調したうえで、平和条約の締結は国境を画定させることだという認識を示しました。一方、歯舞・色丹2島だけで国境線を画定させる可能性については、交渉の中身に関わるとして、「答弁は差し控える」と述べるにとどめました。

この中で、立憲民主党の会派に所属する岡田克也氏は、北方領土問題を含むロシアとの平和条約交渉について「1956年の日ソ共同宣言では、歯舞群島と色丹島の引き渡しについて書いてある一方で、国後島と択捉島には全く言及されていない。そういう共同宣言だけを基礎とすることは、国後島と択捉島の交渉にとって大きなマイナスではないか」と質問しました。

これに対し、安倍総理大臣は「私は、そのようには考えていない。ずっと4島について北方領土問題の解決の交渉を続けてきているわけだし、今までの諸文書のうえに交渉している。後退していることはない。基本的には、国境を画定するとことによって平和条約を締結をする」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「歯舞・色丹2島だけで国境線を引くつもりはあるか」と質問されたのに対し、「われわれの姿勢は、領土問題を解決をして平和条約を締結するという姿勢であり、それ以上の答えについては、交渉の中身に入ってくるので答弁は差し控える」と述べました。
【統計不正問題 大西前統括官「引き継ぎはひと言」】また、厚生労働省の統計不正問題で更迭された大西康之前政策統括官は、前任者から不正についての引き継ぎはなかったのかとただされたのに対し、「引き継ぎは、私の記憶によると『今は落ち着いている』というひと言で、それ以上の特段の説明は受けていない」と述べました。

また、大西前統括官は、労働者の賃金の実態を雇用形態や職種ごとに調べる厚生労働省の賃金構造基本統計調査が郵送など不適切な手法で行われていたことについて「郵送調査自体については、他の統計にもそういう動きがあるので、悪いこととは当時とらえていなかった」と述べました。
【安倍首相 発言撤回を拒否】一方、安倍総理大臣は、10日の自民党大会で「悪夢のような民主党政権が誕生した」などと述べた発言を撤回するよう求められたのに対し、「私は、自民党総裁としてそう考えている。少なくともバラ色の民主党政権でなかったことは事実だろうと言わざるをえない。『批判をするな』ということ自体がおかしい」と述べ、拒否しました。