アフリカ南部にあるジンバブエの首都で15日、軍が突然、国営放送局を占拠して国の実権を掌握したと宣言し、1980年の独立以来長期にわたる独裁的な政治を続けてきたムガベ大統領の後継争いが激しくなる中、軍部がクーデターを起こしたという見方が出ています。

ジンバブエの首都ハラレで15日未明、軍の部隊が突然、市内にある国営放送局を占拠するとともに、各地に兵士を緊急に配置して、大統領府などへの車の通行を厳しく規制しています。市内では、複数の爆発音も聞こえ、緊張が高まっていると伝えられています。

軍の報道官は、このあとテレビを通じて声明を発表し、「大統領周辺の犯罪者を排除するため国の実権を掌握した」と宣言しました。

1980年の独立以来、長期にわたって独裁的な政治を続けてきたムガベ大統領は、野党や人権活動家を厳しく弾圧し、欧米諸国から批判を浴びてきました。現在93歳で最近は体調がすぐれないと言われ、来年に予定されている大統領選挙を前に後継争いが激しくなっています。

ムガベ氏は、浪費癖があるとして国民から不人気の妻のグレース氏を大統領に推す動きを見せていて、先週になって、軍から大統領候補として支持を集めていたムナンガグワ副大統領を突然、解任しました。このためこれに反発を強めた軍部が今回クーデターに踏み切ったという見方が出ています。