アメリカ軍が、ロシア極東沖に艦艇を派遣して「航行の自由」作戦を実施したと発表する中、ロシアのメディアは情報筋の話として、ロシア軍が北方領土を含む島々にレーダー基地を新たに設置したと伝えました。ロシアとしてはこの地域を軍事的に重視する姿勢を示す狙いがあるものとみられます。

ロシアのインターファクス通信は6日、情報筋の話として、ロシア軍が北方領土を含む島々にレーダー基地を新たに設置したと伝えました。

具体的にどの島に設置したのかは明らかになっていませんが、ロシア軍がおととし、択捉島と国後島に新型の地対艦ミサイルをそれぞれ配備したことと関連した動きとみられ、このレーダーによって陸海空の敵の動きを把握する能力が大幅に向上するとしています。

ロシア極東では、アメリカ太平洋艦隊が5日、ロシアが主権を主張する海域にイージス駆逐艦「マッキャンベル」を派遣し、「航行の自由」作戦を実施したと発表しています。

それからまもなくして、レーダー基地の設置を明らかにした背景には、ロシアとして、北方領土を含む地域を軍事的に重視する姿勢を改めて示す狙いがあるものとみられます。

プーチン大統領は、安倍総理大臣と、平和条約の締結後、歯舞群島と色丹島を引き渡すとした、日ソ共同宣言を基礎に交渉を加速させることで一致していますが、軍備増強に力を入れる国後・択捉については引き続きより強硬な姿勢をとるとみられます。