◆意外と糖質量が多い商品と塩分量、脂質には要注意!


 糖質の摂取量を制限して体脂肪を減らし、タンパク質の摂取と適切な運動で筋肉をつけていく低糖質ダイエット。数年前から注目されはじめ、最近ではコンビニ、スーパー、外食チェーンなどさまざまな場所で低糖質を謳った商品が販売されるようになった。

 手軽に糖質量を調整できるとあって、ぽっこりお腹が気になる中年男性にとっても心強い味方だが、味が薄かったり、量が少なかったり、食感がイマイチだったりと難点も多い。

 なかには「これはおいしい!」というメニューもあるが、管理栄養士の三城円氏は「同種の従来品より少ないというだけで、結構な糖質量の商品もあります。また、コンビニや外食チェーンの商品は、糖質を抑えた分の物足りなさを、塩分や脂質で補っている場合も多く、栄養バランスが悪い場合も。健康のために糖質量を気にしていたはずが、塩分については気にせず過剰摂取していると、生活習慣病のリスクが高まってしまい、本末転倒になってしまいます」と指摘する。

 糖質制限に詳しい医師・今野裕之氏も「健康のための『ロカボ』(糖質制限)を提唱する食・楽・健康協会が推奨する糖質の摂取量は、一食20g以下、デザートは10g以下、一日の糖質総摂取量が70〜100g程度です。糖質オフを謳っていてもこの基準を満たしていないものもありますから、低糖質の表示だけ見て安心して買ってはいけません。

 また、糖質制限ダイエットではオリーブオイルなどの良質な油の摂取は推奨されていますが、外食で摂取する脂質には注意が必要です」。

 味だけでなく、糖質量、塩分量、脂質、栄養バランスなども含めて低糖質フードの実力は決まるのだ。さらには、月の外食費が限られているサラリーマンにとってはコスパも重要。そこで今回、コンビニで手軽に利用できる低糖質フードを実食し、低糖質度、味、満足度、コスパ、栄養バランスの5つの視点で採点し真の王者を決定した。果たして、本当にうまい低糖質フードはどれだ!?

◆サラダチキン編


 一食あたりの糖質量が0.4g以下と超低糖質なのはもちろん、高タンパクで満足度も高いサラダチキン。セブン‐イレブンが火付け役となって大ブレイクしたコンビニ低糖質フードの大本命だ。コンビニ各社が参入し、最近ではさまざまなフレーバーが展開されているが、やはり味の面で一歩抜きん出ているのは元祖・セブン‐イレブン。ほかのコンビニに比べて鶏胸肉特有のパサパサ感がなく、ふんわりした食感を楽しめる。肉自体がおいしいので、プレーンでも十分満足できた。

 続いては、フレーバーの充実度はピカイチのファミリーマート。ほかのコンビニに比べて50円ほど高いため、コスパが若干気になるが、カレー風味のタンドリーチキンは濃厚な味わいで満足度も高い。

 3位はローソンのスモーク味。鶏肉自体はバサバサしているが、スモーク風味にはむしろそのバサつき感が相性がいいようだ。栄養価の面では「各社大差はありませんが、味の濃いフレーバーに関しては塩分量に注意が必要です。味付けが薄くても、香りがよいのでおいしく食べられるという意味ではスモークがオススメですね」(前出の三城氏)。

<サラダチキン対決>

1位 サラダチキンプレーン(セブン-イレブン)213円
低糖質度★★★★★
味★★★★★
満足度★★★★☆
コスパ★★★★☆
栄養★★★☆☆
21点

2位 タンドリーチキン風国産鶏のサラダチキン(ファミリーマート)258円
低糖質度★★★★★
味★★★★☆
満足度★★★★★
コスパ★★☆☆☆
栄養★★★☆☆
19点

3位 サラダチキンスモーク(ローソン)210円
低糖質度★★★★★
味★★★☆☆
満足度★★★☆☆
コスパ★★★★☆
栄養★★★☆☆
18点

【三城 円氏】
管理栄養士。“食べるダイエットで食の自立”を基本とし、ダイエット、摂食障害、アスリートなど、それぞれの目的に沿った食事コンサルティングを行うパーソナル管理栄養士として活躍

【今野裕之氏】
ブレインケアクリニック院長。分子整合栄養医学に基づく栄養療法により精神科・心療内科の疾患の治療に当たる。共著に『「なんとなく落ち込んだ気分」を和らげる食べ方』(笠倉出版社)など

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