おうち時間を充実させるべく、料理を始めるひとが増えた。多くの飲食店では現在、テイクアウトのニーズに応えてお持ち帰り用のメニューが用意されている。
◆天下一品のアレンジレシピがネットで話題
そんななか、ネット上でひそかに盛り上がっているのが「天下一品のお持ち帰り用ラーメンのスープで鍋を作り、そしてシメでラーメンを入れる」というもの。
これは話題となった食べ方の一部だが、TwitterやYouTubeなどでは、さまざまなアレンジが見受けられる。そこで今回は、天下一品の広報担当者に公式としてアレンジレシピがあるのか聞いた。
◆過去に実在、公式が明かす「幻のアレンジメニュー」
天下一品グループ広報が、ネット上で天下一品のアレンジレシピを作る人が増えていることについて「『天下一品』自慢のスープがいろんな工夫でご家庭でも楽しんでいただけているということは『こってりスープ』が万能なのだと大変うれしく思います」と話す。
そして、じつは「天下一品がおすすめする『家麺』を使って作る美味しい鍋のレシピが存在する」とか。
「弊社の木村勉会長が、こってりスープで鍋をしたら美味しいから店のメニューにせよと指示を出されて。その結果、誕生したのが『天下一品こってりちゃんこ鍋』というメニューです。過去に天下一品が経営する京都先斗町『味がさね』で提供されていました」
残念ながら現在はもうないメニューとのことだが、今回は特別にそのレシピを教えてもらうことができたので早速自宅で再現してみた。
◆『天下一品こってりちゃんこ鍋』を再現
今回は、『天下一品こってりちゃんこ鍋』の1人前のつくり方を紹介する。まずは天下一品で「家麺(こってり)」を手に入れよう。
オンラインでは4食セットから購入が可能(3030円〜)、店頭では1人前からテイクアウトできる(具なし676円・具あり776円)※店舗により価格が異なる場合があります。
さらに以下の材料を用意する。
<1人前>
(調味料)
・「家麺」こってりスープ1パック
・かつおだし:300㏄
・濃口醤油:15cc
・化学調味料:1グラム
・田舎味噌:20グラム
・こってりラーメンだれ:1袋(家麺についている)
(具材)
・豚バラ
・牛もつ
・豚肉団子(つくね)
・焼き豆腐
・油あげ
・しめじ
・白菜
・もやし
・ニラ
・白ねぎ
・家麺
①鍋に「家麺」こってりスープ1パックをだしでといてから、こってりだれ・濃口醤油・化学調味料・田舎味噌を入れる。
②具材を入れて鍋にする
まずは鍋を楽しむ。みそ味がきいたこってりスープが白菜や油揚げによく合う。具は全て揃えずとも、白菜と牛もつともやしだけでもいいのでは?というくらい濃厚な味が満足感を誘う。
辛いものが好きな人は白菜をキムチに変えたり、七味を足してピリ辛にしたりするのも良いかもしれない。
◆シメはやっぱりラーメンで
③鍋を楽しんだあとは、最後のシメに「家麺」を入れ2分半ほど煮込む。
※注意! しっかり沸騰させたスープに麺を入れてください。
④付属の具材(メンマ、チャーシュー・ネギ)をトッピングして完成。
濃厚なこってりだれがさらに濃厚になり、麺によく絡みつく。「今日はとことん、天下一品のこってりな気分!」という日には最高だ。
天下一品広報によれば、美味しく食べるためのコツは「煮詰め過ぎないように火加減に注意することと、美味しいからと言って鍋のスープを飲み過ぎず、シメのラーメンに残しておくこと」。そして「味の濃さは自分の好みに合わせてだしの量で調整すると良い」とか。
すっかり肌寒くなり、温かい鍋が恋しくなる季節。自分なりのアレンジや楽しみ方を探すのもいいかもしれない。<取材・文・撮影/松本果歩>
【松本果歩】
恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり、店長を務めた経験あり。Twitter:@KA_HO_MA