―[誰も知らなかったゴルフの真実]―

 教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数38万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!

◆Lesson35 傾斜地でも絶対にミスしなくなる“両足のデザイン”を考える

 前回、傾斜地でのショットでは「ヒザのアライメント」を揃えることが重要だと解説しました(詳しくは前回のLessonを参照)。

 ヒザのアライメントを揃えることによって傾斜地でも目標へとまっすぐ構えることはできますが、肝心のショットをミスしてしまっては元も子もありません。アライメントに加え、傾斜地でのショットを成功させるために必要なのが“両足のデザイン”なんです。

 そう言われてもピンとこない人が大半でしょう。そこでまずは、両足を内側に絞って“内股”で立ったときと、外側に開いて“ガニ股”に立ったときで、スイングの動きにどんな違いが出るかを体感してみてください。

◆内股とガニ股ではスイングにも大きな違いが

 内股にすると、腰の回転にブロックがかかって窮屈になるため、バックスイングでは体の右サイド、ダウンスイング以降は左サイドが上方向に伸び上がりやすくなるはずです。

 逆に、ガニ股にすると腰は回しやすくなる一方、体の伸び上がりには制限がかかり、沈み込むような動きになりやすいはず。これは人体の股関節の構造によるものなんです。

 こうした人体のメカニズムを応用すれば、傾斜地に合ったスイングが格段にしやすくなるんです。たとえば、左足上がりでダフらず、トップせず傾斜なりに打つためには、やや下から上に振り抜いていく必要があります。その場合、右足を少しガニ股に構えると、バックスイングで体が伸び上がらず、クラブを低く入れていくことができます。

◆内股・ガニ股を使い分けることでミスショットが格段に減る

 一方、左足はやや内股に構えることで、インパクト時に体が沈み込みすぎず、クラブを高く振り抜きやすくなりますよね。

 左足下がりの場合は逆で、右足を内股、左足をガニ股に構えれば、上から下へと傾斜なりに振り抜きやすくなります。

 このように人体の特性を知り、あらゆる状況に応じた両足のデザインを組み合わせることで、自分で自在にスイングを変えることができるようになるんです。

 こうした応用は傾斜地でのショットのみならず、スイングの欠点を矯正する応急処置としても使えます。次回はこのあたりを丁寧に掘り下げていきます!

【Lesson35 結論】
左足上がりでは「右足ガニ股・左足内股」 左足下がりでは「右足内股・左足ガニ股」

構成/舟山俊之

【三觜喜一】
みつはしよしかず●’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数38万人超

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