90分周期を守った6時間睡眠、うがい薬でコロナ予防、梅干しや甘酒などの発酵食品は体にいい……これまで我々が正しいと信じていた健康習慣の中には、実は体を害する危ない行為が存在する。健康になるつもりが、かえって不健康になる日常の意外な習慣とは?内科医でアクアメディカルクリニック院長の寺田武史氏にサプリの危険性について聞いてきた。

◆薬もサプリも一緒に一気飲みはNG

 近年では健康に気を使おうと、サプリメント(以下、サプリ)を飲む人が増えてきた。だが、体のためと思って飲んでいるサプリが、病院で処方される「薬」との飲み合わせで、健康に害を及ぼすことがあるという。内科医でアクアメディカルクリニック院長の寺田武史氏が解説する。

「持病がある方、生活習慣病にかかっている方は、普段から薬を常用していると思いますが、サプリとの併用で効き目が変わるほか、副作用を起こすことも」

◆どんな組み合わせが危険?

 実際に、吐き気、腹痛などの健康被害が出ることもあるというが、どんな組み合わせが危険なのか。

「例えば、高血圧の薬に悪いのが、EPA、DHAといったオメガ3系脂肪酸のサプリ。本来なら血液をサラサラにする脂ですが、飲み合わせると、急激な血圧降下が起こり、めまいや立ちくらみを起こす可能性がある。また糖尿病の薬だったら、イチョウ葉エキス、ウコンなど、よくドラッグストアで見るようなサプリが血糖を急激に低下させ、低血糖症を引き起こしてしまいます」

◆そのサプリが本当に自分に必要なのかを意識すること

 寺田氏によると「30分以上は間隔を空けて飲めばリスクは下がります」とのこと。また購入前に、玉石混交のサプリから薬との相性を判断する方法はあるのか。

「『副作用のない薬』と思われがちですが、サプリはあくまでも『食品』。サプリのパッケージに記載されている原材料、添加物に注目してください。含有量が多い材料から書かれているので、先頭のものは特に体に影響を与える物質。一度立ち止まって検索してみるといいのでは。また、この方法は高品質なサプリを選ぶのにも効果的です。『マルチビタミン』と謳っていても、原材料には、糖分がびっしりなんてこともあります」

 そのサプリが本当に自分に必要なのかを意識することが、一番の予防策といえるだろう。

◆▼対処法「食品表示でサプリの中身を徹底把握!」

 サプリは、食品表示法に基づき商品に関する情報を記すことが義務。挙げられている原材料と服用している薬の相性を検索することで、危険な飲み合わせを事前に防ぐ。また品質の良いサプリの選別にも効果的!

【アクアメディカルクリニック院長・寺田武史氏】
内科医。東邦大学大橋病院に10年間勤務後、’04年に同クリニックを父から受け継ぐ。栄養療法や東洋医学を基底とした治療に加え、病気にならないための予防医療にも力を入れている。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

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