―[家電屋さんのトリセツ]―

 皆さん、こんにちは。関東の某家電量販店に、十数年間務めている店員のスズキです。黒物から白物まで、ジャンルを問わずさまざまな商品の販売に携わり、店長も務めたことがある私が、日々の生活に役立つ家電の情報をお届けしていきます。

◆「最新シアターバー」の正しい選び方は?

 映画やゲームで採用されているサラウンド音響をご家庭のテレビで再現できるシアターバーは、巣ごもり需要の高まりで人気の家電の1つです。

 前回は「最新オーブンレンジ」を取り上げましたが、今回はゴールデンウィークにピッタリな「最新シアターバー」をテーマに、「販売員が本当に買っている3機種と絶対に買わない1機種」をそれぞれ紹介したいと思います。

◆リーズナブルでも十分に高機能

「まん延防止等重点措置」が全面解除されているとはいえ、ゴールデンウィークに出かけるのがまだ不安という方は、シアターバーを購入してワンランク上のサウンドで映画やゲームを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 リーズナブルな価格帯でも十分に機能を兼ね備えた機種もありますので、これまでシアターバーには縁のなかったという方もぜひ参考してください。

◆▼ヤマハ「SR-B20A」

 シアターバーを初めて購入する方には、1位に選んだヤマハの「SR-B20A」がオススメです。

 ‘21年5月に登場したモデルで、実勢価格は2万円程度とお求めやすくなっています。

◆エントリーモデルながら充実の機能

 位置づけとしてはエントリーモデルですが、スリムなボディにサブウーファーユニット、フルレンジユニット、ツイーター×2を搭載し、低音域から高音域までバランスのとれた広がりのある音質を実現。テレビに簡単に接続でき、サウンドをアップグレードできます。

 この価格でバーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」を搭載しているのもうれしいですね。

 Bluetoothによるワイヤレスの音楽再生や、専用アプリによる操作にも対応しています。

◆▼DENON 「DHT-S316」

 設置スペースに余裕がある方は、2位に選んだサブウーファーモデルのDENON 「DHT-S316」を選ぶのもいいでしょう。実勢価格は2万5000円程度で、‘18年10月発売とやや古いですが、性能は折り紙付きです。

 中音域と高音域に専用のドライバーユニットを搭載した、2ウェイ4スピーカーのサウンドバーとワイヤレスサブウーハーの組み合わせによって、迫力のシアターサウンドを体感できます。

 また、「Dolby Digital」、「DTS」、「AAC」のサウンド音声のデコード に対応しており、視聴するコンテンツに合わせてムービーモード、ミュージックモードを切り替えることも可能。もちろん、Bluetooth対応機器からワイヤレスで音楽再生も行えます。

◆予算に余裕のある人はハイエンドモデルもオススメ

 ちなみに、‘22年1月にDHT-S316よりも高性能な「DHT-S517」が発売されました。

 DENONのサウンドバーとしては、初めて「Dolby Atmos」イネーブルドスピーカーを内蔵したモデルで同社ではミドルクラスの位置づけになります。

 実勢価格は5万8000円程度と高価ですが、評判はいいので予算に余裕のある方やサウンドバーの買い替えを検討している方は、DHT-S517を候補に入れるのもオススメです。

◆▼SONY「HT-X8500」

 迫力のある音質で映画を楽しみたい方は、3位に選んだSONYの「HT-X8500」がイチオシです。‘19年4月発売とこちらもやや古いですが、根強い人気を誇っており、実勢価格は4万8000円程度になります。

 HT-X8500は、以前シアターバーをテーマにしたときにもオススメした機種です。そのときは2位で紹介しましたが、当時よりも実勢価格が上がっているため、今回は3位にしました。

◆スマートフォンとのペアリングも便利

 その最大の特徴は、SONY独自のバーチャルサラウンド技術「Vertical Surround Engine」を採用していること。

 バースピーカー1本で3次元の立体音響が楽しめますし、映画を見る際に臨場感を高めてくれる「Dolby Atmos」や「DTS:X」、「DTS Virtual:X」などにも対応しています。

 ほかのオススメ商品と同じく、Bluetooth機能も搭載しており、スマートフォンなどとペアリングすることでさまざまな音楽も楽しめます。

◆オススメできない「最新シアターバー」

 一方で、あまり購入を避けたほうがいいのが、JBL PROFESSIONALの「PSB-1-J」になります。

 ‘20年11月に登場したプロ用サウンドバーの一般家庭向けモデルで、実勢価格は3万7000円程度になります。

◆購入の際は必ず店頭で音を聴き比べる

 ステレオ・サウンドのクオリティを追求したがゆえに、あえてほかのシアターバーに搭載されている多くの機能を排除しているのが大きなネックに。

 HDMI端子やWi-FiやBluetooth、さらにはサラウンド機能も付いていないので、初めて購入する方にはオススメしにくいモデルとなっています。

 いずれにせよ、自分に合ったシアターバーを探すときはまず音を聴き比べるべきです。シアターバーをお求めの際は、ぜひお近くの家電量販店に足を運んでください。

◆〈最新シアターバーBEST3〉

▼1位 ヤマハ「SR-B20A」 実勢価格:約2万円
価格の割に高性能で、シアターバーのエントリーモデルとしてイチオシ。テレビに簡単に接続でき、低音域から高音域までバランスのとれた広がりのある音質で映像が楽しめます

▼2位 DENON「DHT-S316」 実勢価格:約2万5000円
サブウーファーモデルのシアターバー。2ウェイ4スピーカーのサウンドバーとワイヤレスサブウーハーの組み合わせによって、迫力のシアターサウンドを体感できます

▼3位 SONY「HT-X8500」 実勢価格:約4万8000円
SONY独自のバーチャルサラウンド技術「Vertical Surround Engine」を採用した高性能なシアターバー。以前紹介したときよりも値上がっていますが、迫力のある音質で映画を楽しみたい方にピッタリ

◆〈最新シアターバーWORST〉

▼1位 JBL PROFESSIONAL「PSB-1-J」 実勢価格:約3万7000円
プロ用サウンドバーの一般家庭向けモデル。ステレオ・サウンドのクオリティーを追求したがゆえに、HDMI端子やWi-FiやBluetooth、さらにはサラウンド機能などが排除されており、エントリーモデルには不向きです

【家電量販店のスズキ】
関東近郊の家電量販店で10年以上働く現役販売員。黒物から白物までジャンルを問わずさまざまな売り場を担当。実績が認められて大型店の店長を務めた経験もあるが、接客のほうが性に合うため、本部に直訴し現場復帰を果たす

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