5月5日、アイドルグループ・KAT-TUNの全国ライブツアー『Honey』の東京公演が国立代々木第一体育館で行われた。同場所での公演は、デビュー15周年ツアーの配信ライブを行った以来、約1年ぶり。

 中丸雄一、亀梨和也、上田竜也の3人も1万3000人のファンの手拍子を全身で受け止める。その光景を見ながら、上田が「いらっしゃいませ、くそ野郎ども! 最強のライブを今始めようぜ!」と、絶叫して盛り上げた。

◆最新アルバム『Honey』にかけたド派手な演出

 今回、ツアータイトルにもなっている最新アルバム『Honey』にかけて、ハチの巣をモチーフにしたステージセットや、3機のハチ型ドローンが会場を縦横無尽に飛行するなど、こだわりが随所に散りばめられた。

 アルバムに収録されている「EUPHORIA」や「Born Free」ではパフォーマンス中の3人をハチ型ドローンが撮影したり、「STING」では楽曲に合わせて模様や形が変わる水の演出“ウォーターカーテン”を披露するなど、ド派手な演出で観客を沸かせる。

 ほかにも、各メンバーの個性溢れるソロ曲、「ハルカナ約束」や「Real Face#2」など、彼らがデビューから大切に歌っている楽曲なども披露した。

◆3人の絶妙なトークも

 毎回ライブでは、3人の絶妙なトークも魅力だ。この日はDVD収録ということで、上田が「『Womanizer』の曲で俺がセンターに入る前に中丸が真ん中にいるんだけど、目立ちたいのか、ずっとどかねえの」と不満を漏らすと、中丸も「いや、あれは上田くんの位置がもうちょっとこっちだから」と応戦し、「はい、言い訳うざい〜!」とじゃれ合いが続くなか、やりとりを見ていた亀梨が「言葉が悪いよ、もう少しで40になっちゃうんだからね」と優しくツッコミ。

 そこで終わるのかと思えば、亀梨が「『Ain't seen nothing yet』で、2人がバンって割れて俺が後ろから出て来るところで、中丸くんがずっとどかないの」と続けて、中丸が「なに、今日は俺の不満大会!?」と話すと会場から笑いが起こっていた。

◆Kinki・堂本光一、嵐・櫻井翔の観覧に会場もざわつく

 また、この公演にはKAT-TUNにとって縁の深いKinki Kidsの堂本光一、嵐の櫻井翔も彼らの成長を見守っていた。とくに光一は、‘01年に音楽番組「ポップジャム」で自身の専属バックダンサーグループとしてKAT-TUNを結成させた、いわば生みの親。

’98年のKinki Kidsのライブが、ジャニーズJr.としての初ステージだったという中丸は、「ジャニーさんに『経験値を積め』ということで出させてもらって、子供ながら『頑張りたい』っていう気持ちは芽生えました。そのあとにKAT-TUNを作ってもらうわけじゃないですか。本当に光一くんには頭が上がらないですよ」と話した。

 また、光一主演のミュージカル「Endless SHOCK」で共演していた上田は、「俺らのデビュー前後に、光一くんが(ライブを)見に来てくれたんですよね。あれは絶対に社交辞令だし、そのときは俺たちくそ野郎だったから。いい気分で来てなかったと思う。でも、今回こうやって来ていただいたことが慨深くて嬉しい」と笑顔を見せた。

 櫻井はKAT-TUNのライブに毎年足を運んでいるそうで、新曲「CRYSTAL MOMENT」では、タイトルとラップの詞と構成を担当している。

 亀梨は「忙しい合間を縫って、毎回来てくれるからね」と嬉しそうに話す。中丸は「翔君との思い出をいいますと、デビュー曲『嵐』PVで後ろに8人ぐらいジュニアが出てるんですよ。あれ、当確線上ギリギリで……落ちました!」と報告すると、亀梨が「出てないんかい!」と食い気味にツッコむ。

 上田は、「光一とアニキ(櫻井)、略してコニキ〜。ありがとうございます!」と、2人に手を振った。

◆オトナの魅力が詰まった17年目のKAT-TUN

 ライブ終盤には、中丸が「KAT-TUNも17年目に入りましたけど、みなさんのおかげで本当に楽しくやらせてもらっていて。今日は尊敬する先輩たちが見に来てくれて、長くやってきてよかったなと実感してます」と、メッセージ。

 上田もファンに向けて、「人間生きていたら、ツラいことやマイナスに思うこと、ストレスが溜まることもある。こういう状況だからこそ、楽しい何かを見つけることが次の1歩になると思っています。これからも楽しい時間をみなさんに提供していくので、KAT-TUNと一緒に景色を共有できたらいい」と話した。

 亀梨は、「こういう世の中の状況で、楽しい時間が過ごせるというのはたくさんの方たちの協力や、みなさんの行動力や理解のおかげだと思っています。みんなが僕の一部であるように、これからもみんなにとって、楽しいときだったり、ときにはそうじゃないツラいときも、なるべく傍に存在できるような自分でありたいなと思って、これからも活動を続けられたらいいなと思っています。これからも一緒に歩んでください。本当にこうやって貴重な時間を使って会いに来てくれてありがとう。またね」と、感謝を伝えた。

 オトナの魅力が詰まった17年目の彼らが、どう進化していくのか楽しみにしたい。

取材・文/吉岡 俊 撮影/後藤 巧