―[家電屋さんのトリセツ]―

 皆さん、こんにちは。関東の某家電量販店に、十数年間務めている店員のスズキです。黒物から白物まで、ジャンルを問わずさまざまな商品の販売に携わり、店長も務めたことがある私が、日々の生活に役立つ家電の情報をお届けしていきます。

◆「高コスパ除湿器」の正しい選び方は?

 前回は「最新アイロン」を取り上げましたが、今回は梅雨入りを迎える6月以降に大活躍する「除湿機」をテーマに、「販売員が本当に買っている3機種と絶対に買わない1機種」をそれぞれ紹介したいと思います。

 後継機が発売されたものを中心に、価格が落ち着いていて狙い目のモノを選んでいますので、気になる商品がある方はお近くの家電量販店に足を運んでみてください。

◆梅雨時のストレスを解消してくれる家電

 梅雨時に洗濯物をしっかり乾かせなストレスを一気に解消することもできるはずです。

 これまで除湿器は持っていなかった方も、買い替えを検討されている方もぜひ梅雨の到来前にご購入を検討していただければと思います。

 それではオススメの商品をご紹介していきます!

◆▼パナソニック「F-YZU60」

 1位に選んだのは、パナソニックのデシカント方式の衣類乾燥除湿機「F-YZU60」です。’21年4月に登場した商品で、実勢価格は2万円程度になります。

 F-YZU60は、持ち運びに便利なハンドルが付いた軽量コンパクトなタイプですが、風を洗濯物の端までしっかり届ける「ワイド&スイング送風」により、スピード乾燥を実現。

◆仕上がりを自動で検知

 約160度の送風範囲で本体後方への送風も行えるので、広いリビングや脱衣所、風呂などでもしっかり除湿できます。

 デシカント方式は消費電力が高めですが、仕上がりを検知し、自動でストップしてくれる「カラッとセンサー」が搭載されているので安心です。

◆▼コロナ「CD-S6321」

 続いて2位には、コロナのコンプレッサー式衣類乾燥除湿機「CD-S6321」を選びました。’21年3月に登場したモデルで、実勢価格は2万円程度です。

 CD-S6321もスリムタイプですが、約11時間の連続運転で使用可能。除湿機能は、「標準モード」と「自動モード」が用意されており、前者はしっかり除湿できて電気代が安い、後者は湿度を60%に保って快適に利用できるといった特徴があります。

◆省エネで経済的に利用が可能

 また、衣類乾燥機能には、強風連続運転で衣類をしっかり乾かす「速乾モード」と、強風、弱風、自動停止を切り替える「おまかせモード」を搭載。コンプレッサー式は、消費電力を抑えやすいうえ、室温が上昇しにくいにも強みです。

 ちなみに、’22年3月に型番の異なる「CD-S6322」が登場していますが、機能はCD-S6321と変わりません。それでいて実勢価格が2万5000円程度と高いので、CD-S6321を選ぶのがオススメです。

◆▼アイリスオーヤマ「KIJDC-L50」

 そして、3位の商品はアイリスオーヤマのサーキュレーター衣類乾燥除湿機「KIJDC-L50」です。発売日は’20年11月で、実勢価格は2万4000円程度と、今回取り上げたオススメ商品の中では最も高価です。

 実はこのKIJDC-L50、以前紹介した「除湿&除菌家電」で1位に選んでいて、今でもよく売れる人気商品です。ただ、当時と比べて実勢価格が値上がっていることから、今回は順位を下げました。

◆洗濯物が多いときでも安心

 とはいえ、性能は折り紙付き。除湿機にサーキュレーターを搭載することで、「強力乾燥風+除湿」のスピード乾燥を実現。自然乾燥に比べて約6分の1の「95分乾燥」で仕上げてくれます。

 振り幅約3.4mの首振り機能を搭載しており、広範囲に強力な乾燥風が送れるのも強みです。洗濯物が多いときにも乾きムラを抑えてくれるので、梅雨の季節は大活躍してくれるでしょう。

◆販売員があまりオススメできない除湿器

 一方で、あまりオススメできないのが、シャープのコンプレッサー方式の衣類乾燥除湿機「CV-N71」になります。’21年4月に登場した商品で、実勢価格は2万5000円程度です。

 シャープ独自の「プラズマクラスター7000」を搭載した軽量、コンパクトタイプで、部屋干し衣類の嫌な臭いを抑制しながら衣類をしっかり乾燥してくれます。

 衣類乾燥や除湿はもちろん、カビ対策や消臭にも活躍するので、決して悪い製品ではありませんが、多機能な同社のコンパクトクール「CM-N100」の存在がネックです。

◆少し予算を増やすことも検討の余地あり

 CM-N100は除湿と衣類乾燥に加えて、室温差約-10℃の冷風を出す機能が搭載されており、熱がこもる脱衣所や洗面所はもちろん、キッチンやなどに持ち込めます。

 実勢価格も3万円程度なので、CV-N71を購入するなら予算を少し増やしてCM-N100を検討するのがいいでしょう。

 本格的に梅雨入りする前に、除湿機の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

◆〈高コスパ除湿機のBEST3〉

▼1位 パナソニック「F-YZU60」 実勢価格:約2万円
持ち運びに便利なハンドルが付いた軽量コンパクトな衣類乾燥除湿機。風を洗濯物の端までしっかり届ける「ワイド&スイング送風」により、衣類を素早く乾燥できます

▼2位 コロナ「CD-S6321」 実勢価格:約2万円
コンプレッサー式の衣類乾燥除湿機。約11時間の連続運転が可能で、除湿機能と衣類乾燥機能は、それぞれ2つのモードが搭載されており、用途によって使い分けられます

▼3位 アイリスオーヤマ「KIJDC-L50」 実勢価格:約2万4000円
サーキュレーター衣の類乾燥除湿機。除湿機にサーキュレーターを搭載することで、「強力乾燥風+除湿」のスピード乾燥を実現。自然乾燥に比べて約6分の1の「95分乾燥」で仕上げてくれます

◆〈高コスパ除湿機のWORST〉

▼1位 シャープ「CV-N71」 実勢価格:約2万5000円
コンプレッサー方式の衣類乾燥除湿機。性能は申し分ありませんが、除湿と衣類乾燥に加えて、室温差約-10℃の冷風が出せる多機能な「CM-N100」のほうがオススメ。価格差があまりないのも、CV-N71を選びにくい理由です

【家電量販店のスズキ】
関東近郊の家電量販店で10年以上働く現役販売員。黒物から白物までジャンルを問わずさまざまな売り場を担当。実績が認められて大型店の店長を務めた経験もあるが、接客のほうが性に合うため、本部に直訴し現場復帰を果たす

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