巷に流布される「体にいいこと」を試しても、年齢とともに疲れはたまっていく一方だ。サウナやマッサージ、ダイエットなど正しいと信じていた生活習慣や健康法が、実は効果ゼロなんてこともある。6月7日発売の週刊SPA!では『さらば!疲れるカラダ』をテーマに、間違いだらけの生活習慣や健康法を総点検した。そのなかでも、もっとも衝撃的だったのが、「休肝日は無意味」ということだった。その理由とは?

◆疲労をまぎらわすため酒の飲みすぎは危険。休肝日も根拠なし

 週1〜2日、酒を飲まない日を設け、残りの日は大酒を飲む。それで肝臓の疲れをケアしているつもりの諸兄には耳が痛い話だが、岡田正彦医師によれば、「休肝日」は根拠ゼロの俗説だという。

「休肝日は昔とある医師が発案した概念で、語呂の良さから、国内には広く伝わってしまいましたが、海外には存在しない考え方で、医学的なエビデンスもありません」

 休肝日は大酒を飲むための免罪符にはならないのだ。

「1週間で750g(※ビール中瓶38本分)以上のアルコールを摂取する人はがんをはじめさまざまな疾患の発症リスクが上がる。また、若い人の間で見かける、焼酎などをエナジードリンクで割る飲み方は危険なのでやめましょう」

※編集部計算

◆“百薬の長”となる可能性も

 一方、飲む量をケアすれば、“百薬の長”となる可能性も。

「アルコール摂取量と10年後の総死亡率を追跡調査したデータでは、まったく飲まない人より一日あたりワイン1杯分のアルコールを飲んでいる人の死亡率がもっとも低いという結果が出ています。また、インシュリンが働きにくい体質の人がほどほどの酒を飲むと、糖尿病になりにくいという結果も得られました」

 抗酸化物質を含むワインは健康の友と言えるだろう。

★GOOD……食後に毎日グラス1杯分のワインをゆっくり飲む

★BAD……1〜2日の休肝日を設けてそれ以外は大酒を飲む

【医学博士 岡田正彦氏】
新潟大学名誉教授。動脈硬化、予防内科学などの研究と診療に従事。『本当に大丈夫か、新型ワクチン』(花伝社)など著書多数

<取材・文/真島加代(清談社)>
※週刊SPA!6月7日発売号の特集「さらば![疲れるカラダ]」より

―[さらば![疲れるカラダ]]―