7月31日(日)に開催された、アイドルグループ・ナナランドの4周年記念ライブ「ナナランドの日2022」。LINE CUBE SHIBUYAというグループにとって大きな会場で、7人のメンバーが躍動した。公演のレポートとともに、ライブ翌日に語ってもらった、グループのエース・峰島こまきのコメントをお届けする。

◆◆ナナランド初の生バンドパフォーマンス

グループにとって初めて尽くしのこのライブ。この日限りのチェック柄のリンクコーデ衣装で登場したメンバーたちの後ろには、生バンドが待っていた。1曲目は、グループにとって初めての生バンドでの「なんじゃこりゃ」。ライブでは鉄板の盛り上がる楽曲に、ファンの熱気も一気に高まった。

会場の興奮を高めながら、MCを入れず「ビビデバビデチュ」「走れ」「開花宣言!」「大嫌い」と5曲連続で歌唱したナナランド。今年2月に加入した百瀬ひよりにとっては、加入半年での大きな舞台、生バンド、そして怒涛のセットリストとなる。先輩たちに必死に食らいついていた。

リーダーの大場はるかとともに、ナナランド結成当時からの初期メンバーである峰島こまきは、百瀬ら後輩が増えたことで自分に変化があったと振り返る。

「ナナランドでは大場と私の在籍歴が長くて、その後に西嶋菜々子が続くんですけど、その他は2年目以下の経験が浅い子が多いんです。歴が短い子はやっぱり自分のことで精一杯になってしまうようで、それを見ていて『もっと“グループ”として成り立ちたい』という思いが強くなりました。

それで、本番の1週間前にメンバーそれぞれにブチ切れたというか……。『みんな、もっとやれるんじゃないか?』と喝を入れてしまいました。もちろん、自分への喝という意味も込めて」

ライブの最中に、10月17日に自身の1st写真集が発売されることも発表された峰島。彼女にとっては写真集の出版も初めての経験だ。アイドルとして1年目の頃の「初めて」と、グループを引っ張る立ち位置になった今の「初めて」は、まったく違うという。

「正直1年目だと、どこかに失敗しても仕方ないというような気持ちがあったんです。でも、いまは『これが失敗したら次はないぞ』とプレッシャーを感じるくらい、一個一個のお仕事を真剣にやりたいと思って」

元々は、メンバーとは友達のような関係で、強く注意をすることも少なかったそうだ。そんな峰島が今は「嫌われても良い」と自分を奮い立たせ、グループを「本気」へ導いてきた。今年の「ナナランドの日」の熱さの裏には、彼女の決意と変化があった。

◆◆驚きの発表で笑顔も声量も全開に

自己紹介と「ナナランドの日」までを追ったVTRを挟み、衣装を変えてのメドレーが始まった。新アーティスト写真でも着用している黒とメンバーカラーのコントラストが決まった衣装。袖や襟のデザインがメンバーによって違い、彼女たちのキャラクターを引き出している。

大場、峰島による「満月に遠吠え」、そこに西嶋が参加して「夏の夢」、竹内月音が入って4人での「毎秒」。続いて、三好麗奈と瀬戸みなみが登場して「ジャンジャカジャカスカ」、最後に百瀬が登場し、7人での「サウスポー」。

そして、7人が揃ったところで発表されたのは新曲の「もう一度僕と恋愛してくれませんか?」だ。運命の相手を思うこの曲を、メンバーたちが切ない表情で歌い上げた。振り付けは、PASSPO☆の元メンバー・槙田紗子が担当している。

新曲の余韻に浸る中、ナナランドのメンバーとファンにとって大きな4つの発表があった。ナナランド初となる10月からの3ヶ月連続デジタルリリース、オフィシャルフォトブックの発売、峰島こまきの1st写真集の発売、大場、瀬戸、峰島、竹内の生誕祭の日程のお知らせだ。

そして、2023年1月9日(月)には、ナナランド結成5周年を記念したライブ「ナナランド 5周年ランド」が品川ステラホールにて開催されると発表。メンバーの喜びの叫び声が会場に響き、それを祝福するようにファンがサイリウムを振り続けていた。

中盤戦は「透明な銃」「コ・ナ・オ・ト・シ」「ホーカスポーカス」「大問題チクタク」「ゲッチュ」「旅せよ乙女」と、ナナランドの楽曲の幅広さを感じる選曲。先ほどの発表での大騒ぎで肩の力が抜けたのか、メンバー全員の声量もアップし、曲を重ねるごとにのびのびとしたパフォーマンスを見せてくれた。

加入して半年の百瀬も、「旅せよ乙女」では楽曲に似合う弾けた笑顔全開。今後の成長への期待をバチバチに感じさせてくれた。

◆◆ゲネプロを2日間おこうなう気合の入りよう

ライブ後半戦では、再び生バンド隊が登場。初披露曲の「帰っておいで」に続き、「ゼンブワザト」、そして最後にはナナランドのライブの鉄板曲「冗談じゃないね」で締めくくった。

なんと「ゼンブワザト」では、三好のマイク音声が途切れてしまうハプニングが発生。しかし、三好はそれに動じず歌い続け、マイクを通さなくてもその声は2階席まで届くほどだった。峰島が語っていた「グループとしてもっと本気になりたい」という思いは、三好にしっかりと伝わっていたのではないだろうか。

後半戦になりますます躍動感を高める峰島は、ファンだけでなくバンドメンバーとのアイコンタクトもバッチリ。バンドについては「以前にも一度共演したことがあると思うほどの信頼感があった」と話していた。

「半日かけてのゲネプロを2日おこなうほど気合いが入っていて、バンドのみなさんは私達に『わがまま言ってください』と言ってくださったんです。だから、こうしてほしいと言いやすかったし、お互いにやりたいことを全部やれたライブになったと思います」

例えば、「大嫌い」では落ちサビのタイミングをバンド側が三好に合わせてくれたり、ダンスの音ハメを合わせたりと、臨機応変に対応してくれたのだという。初めての生バンドでここまでパフォーマンスできたことは、ナナランドにとって大きな自信となったことだろう。

◆◆リーダーが流した涙の意味とは

ファンがアンコールの手拍子をするうちに、アンコール衣装に早く着替え終わった峰島が影ナレに登場。それを追って続々と駆け付けるメンバーに「来たきた〜!」とゆるく声をかけ、彼女たちの普段の仲の良さが感じられ、微笑ましいワンシーンだった。

アンコールでは大場と同い年だというマネージャーが、ファンからの花束を抱えてステージに登場した。メンバーたちがマネージャーをあたたかく迎える姿は、まるでマネージャーももう一人のナナランドメンバーかのようだった。

「もう一度僕と恋愛してくれませんか?」、そして最後に「私が私であるために」でお別れ。リーダー・大場の「思い出つくって帰りましょう!」という言葉が、ますますアンコールを盛り上げ、感動を大きくした。

音声トラブルや言い間違い、メンバーたちが見せた涙なども、笑いに変えるナナランドのライブ。大場が「年々(ダンスや歌の)覚えが悪くて」と涙ぐんだときも、そんなことないよと言わんばかりにファンたちが笑い、大場が戸惑う場面もあった。

グループの良いところについて、峰島は「元々の仲が良いからこそ、仕事とプライベートを分けて考えられるところ」と話す。

「実は、このライブの前にみんなに注意したことで自分自身がめちゃくちゃ病んで、マネージャーさんに『言い過ぎたかな』『今じゃなかったかな』と泣きついたんです。気まずくなるかなと不安だったけど、次の日にはメンバーみんな普通に話をして、普通のナナランドに戻ってた。ただの友達同士なら気まずくなるじゃないですか。みんな、仲良しなだけじゃなく、プロ意識を持ってナナランドでいてくれるんだって思って、嬉しくなっちゃいました」

アイドルとしてどんどん成熟していくナナランド。次のライブでは一体どんな新しい姿を見せてくれるのか、楽しみでたまらない。5周年を目指して突き進む彼女たちに、どんな未来が待っているのだろうか。

取材・分/むらたえりか 編集/森ユースケ