―[貧困東大生・布施川天馬]―

 現役東大生の布施川天馬と申します。学生生活の傍ら、ライターとして受験に関する情報発信などをしています。

◆夢や希望を確実に実現するためにやるべきこと

 皆さんは、子供の頃にどんな「将来の夢」を持っていたでしょうか? 僕は、弁護士を目指していた父の影響を受けたのか、「大きくなったら弁護士になる」なんて、その意味もわからないままに吹聴していた記憶があります。

 幼い頃の夢にしては、やけに現実味にあふれていたからか、この夢を人に話すとよく笑われてしまったものでした。

 今となっては学生と兼業でライターとして活動しているわけですが、東大に入るときには、まさか自分がこのような活動をすることになるとは、まったくもって思っていませんでした。

◆将来の自分への指針を掴む

 大学に入ってからのさまざまな人との出会いに恵まれたからこそ、今の自分があるわけですが、そう考えると、たかだか大学進学の段階で人生が決まるなんてことは、実は幻に近いのかもしれません。

 将来の夢はどんなにばかげたものであろうと、将来の自分への指針です。だからこそ、それがどんな内容であれ、持っていないよりは持っているほうがいいでしょう。さらにいえば、その夢の内容が具体的であればあるほどによいと僕は考えています。

 これは実際に大学受験の際にも言われることです。

◆イメージトレーニングの重要性

 たとえば、イメージトレーニングの一環として「大学に合格したあとの自分がどんなことをしているか/したいか」を想像してみるというものがあります。

 これによって、志望校へのモチベーションをアップさせたり、挫けそうになった心を奮い立たせたりするわけです。

 落ちこぼれたちが人生の大逆転をかけて東大受験をするマンガ『ドラゴン桜』の作中でも、このイメージトレーニングの重要性は説明されています。

◆模試が「最低限の評価」でも焦る必要はない理由

 東大合格を志す生徒2人が東大レベルの模試を受けて帰ってきたところ、2人とも「まったくできなかった」「E判定になる」と落ち込んでいます。

 たしかに模試でのE判定といえば、「合格可能性20%未満」という最底辺のランクのこと。底なしの沼のようなもので、要するに「まだこの学校をまともに相手にできるレベルには達していませんよ」というメッセージともいえます。

 しかし、その様子を見た教師陣は「まったく焦ることはない」と声を掛けます。最底辺の評価を取ってしまったのに、いったいどうしてそんなことがいえるのでしょうか。

◆「E判定」でも心が折れずに合格を信じることが大切

 東大受験の仕掛け人である桜木健二先生によれば、東大に合格するような学生でも、その多くが6月の段階ではE判定を取っているというのです。そういった学生は、夏までは遅れていっているものの、夏を越えたら一気に成績を上げて、前を行く学生たちを追い抜いてしまうのだとか。

 ですが、追い抜かれる学生たちも遊んでいるわけではありません。みな一様に合格するための努力をしています。それでは、どうして夏までで出遅れている学生たちに、そんな奇跡が起こせるのでしょうか?

 その奇跡の秘密は「信じる」ことにあるといいます。つまり、「E判定でも心が折れずに合格を信じることができる者こそ、合格に一番近いのだ」ということでした。

◆自分が今、やるべきことを着実にやる

 僕自身も模試の判定はあまりよくありませんでした。現役時はもちろんすべてE判定。浪人時ですら、最高ランクはB判定(合格可能性60%〜80%くらい)どまりで、A判定(合格可能性80%以上)なんて、結局一度も取ったことがありません。

 現役生やまだ見ぬ浪人生の猛者などがきっといるはずで、そうした人たちにはまったく勝てていなかったのです。これは確かにプレッシャーにはなっていました。

 しかし、同時にこうも考えることができたのです。「どうせA判定が出るような人たちは多くが受かるのだろうし、人によっては勝手に自滅したり、互いにつぶしあったりしてくれるかもしれない。となると、僕のやるべきは上の心配をすることではなく、今の位置をキープしながら、自分の周囲にいる5人程度より1点でも多く得点することだ」と。

◆「具体的にどうダメなのか」を直視する

 挫折を経験したあとに伸びるかどうかは、その失敗のあとでも自分を信じて具体的な方針が立てられるかどうかにあると、僕は考えています。

「自分はダメだ」でもいいですが、それでは具体的にどうダメなのか、どうすればよくなれるのか、そのために何をどのようなペースで実践していく必要があるのか。

 こうした超具体的な方策を立てるためには、どうしても自分を信じて成功をイメージしてやる必要があるのです。

◆やるべきことをひとつひとつクリア

 もしも成功をイメージできないのなら、まずは「今の自分」の問題点から把握してみてください。

 それをひとつひとつ前に進めることができれば、いつかは「よい」という評価が下るようになるはずですから。

 この記事が何か皆さんのビジネスライフに貢献できれば幸いです。

【布施川天馬】
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある(Twitterアカウント:@Temma_Fusegawa)

―[貧困東大生・布施川天馬]―