―[恋愛戦略家・関口美奈子]―

 恋愛戦略家の関口美奈子と申します。結婚相談所を運営しつつ、YouTubeで日々、恋愛心理を中心とした男女の恋愛観に関する情報発信をしています。

 ホステスを9年間経験し、恋愛や心理学について12年間学んできました。これまでに3万人以上の男性と向き合ってきた私の実体験と男女の心理に関する研究データから、リアルで実用的な情報をお伝えしたいと思います。

◆「話が合わない」で大切なチャンスを逃してしまう

 皆さんは何を基準に恋人やパートナーを見定めていますか? せっかくの出会いでも、もし相手と話が合わなかったら、「この人とはナシだな」と考え、もう次のデートしようとは思いませんよね。

 逆に自分も相手から「この人、話が合わないな」と思われてしまったら、大切なチャンスを逃してしまいます。それほど話が合うかどうかというのは男女間において重要事項なのです。

 そこで、今回はそもそも「話が合わない」と思われるのはどんな人なのか、そして、婚活の相手から「話が合わない」と思われないためにはどうしたらよいのかをお伝えします。

◆スペックは問題ないのに、なぜか話が合わない

 そもそもマッチングアプリや結婚相談所で、デートやお見合いに行き着くのは、あなたが相手に「この人になら会ってみてもいい」と思ったからですよね。

 それなのに、いざ会ってみたらまったく会話が盛り上がらない、話が合わないことって意外と多くないでしょうか?

 相手のプロフィールを見て、年齢や学歴、職業、趣味、年収など、さまざまな要素を考慮して「会ってみよう」という結論に至っているのに、どうして話が合わないのだろうかと不思議に思ったことはないですか?

 そんなとき、自分の選び方が間違っていたんじゃないかと考えてしまいますよね。年齢や学歴、年収やルックスなどで相手を選んでいた自分が間違っていたんじゃないかと。しかし、どうしてもスペックは気になるし、スペックを無視すればいい相手と出会えるとは限りません。婚活においてスペックはどうしても気になってしまうものです。

◆「書類審査」を通過しただけに過ぎない

 スペックが必要ないならマッチングアプリや結婚相談所のサイトでスペックの検索機能なんて作っていません。それが存在しているということは、必要だからなのです。

 それではスペックが希望条件を満たしていて、かつ話が合う相手を見つけるためにはいったいどうしたらいいのでしょうか。

 そもそも、相手に「会ってもいい」と考える段階は、単なる「書類審査」の通過でしかありません。書類審査を通過して、面接審査、要するにお見合いに合格して初めてその人が結婚相手の候補になります。

◆話してみて初めてわかる情報は少なくない

 まだ書類だけの段階では、相手の人間性なんてわかるわけがありません。そこで失敗して話が合わない相手を選んでしまうこともあっても当然のことで、まったく不思議ではないのです。

 相手の人間性は、実際に会ってみてから判断するしかありません。そして、書類審査を通ったあとの面接審査、つまり初対面で、一番見極めなければならないのは相性。相手との相性がいいかどうかは、やはり話が合うかどうかで初めてわかります。

 話が合わない相手と、結婚してずっと一緒に生活するのは大変なことです。

◆共感してもらえた瞬間に「話が合う」と感じる

 でも、話が合う相手となら、何十年一緒にいても楽しく過ごせます。しかし、この話が合うかどうかは、実はテクニックで解決できます。そもそも話が合うとはどういうことなのでしょうか?

 話が合うと人が感じるのは自分が言ったことや気持ち、意見、主張を否定されず、共感してもらえたときです。

 相手の話を聞いたら一旦肯定し、受け入れて、次の会話につないでいく。これができれば、「この人、話が合うな」と思ってもらえます。

◆自分自身に対して第三者的な視点が持つことが肝心

 このように「話が合う」状態は意図的に作り出すことができます。これができていない人は相手の話を一旦否定したり、訂正したりしないと気が済まないような人です。

 そのような人は「話が合わない」と思われて結婚相手の候補から外されてしまいます。それでは、どうすれば候補から外されずに済むのか? 女性に「話が合わない」と思われてしまう人の特徴もお伝えしたいと思います。

 これらは自分ではなかなか気づきにくいものです。自分自身に対して第三者的な視点が持てるかどうかが重要な鍵となります。

◆特徴①「相手の間違いを修正する」

 相手が言ったことの間違いに対して「それは違いますよ」「それ、正しくは○○ですよ」などと、相手の話を修正しようとする人は、話が合わないと思われてしまいます。

 修正イコール否定と相手には捉えられてしまうからです。相手は自分が否定されたと思い、傷付きます。

◆デートは議論の場ではない

 自分の知識が豊富なことをひからかしたいのかもしれませんが、逆効果です。相手はあなたを尊敬するどころか、相性が悪いと判断して結婚相手候補から外してしまいかねません。

 デートは議論の場ではありません。細かい間違いは気にせず、受け流すことが大切。間違いを正しても、相手の気分を害するだけなので、言わないほうがいいですね。

◆特徴②「相手の考えにマウントをとる」

 相手の考えていることに対して「そう思われがちですよね」などと言ってマウントをとるのも相手を貶める行為であり、相手を否定しているのと同じです。

 多くの凡人はそう思いがちだけれども「自分は違うよ」「もっとレベルが高いことを考えているよ」とマウントをとるのは、自分は気分がいいかもしれませんが、相手は不愉快な気持ちになります。

◆同調の意を示したほうが会話が円滑に進む

 こんな場合は「そう思われがちですよね」ではなく、「そう思うのもわかります」と言って同調の意を示したほうが会話が円滑に進みます。

 自分では全然自覚がなくても、相手からは上から目線だと思われてしまっている可能がありますので注意してください。

◆特徴③「相手が考えているものよりいいものを提案」

「こっちのほうがいいですよ」などと、相手がいいと思っているものよりさらにいいものを提案するのは、相手を否定するのと同じです。

 そんなときは「それいいですね」と相手に同調した上で、もし相手が喜びそうなら「こういうのもあるんですよ」と、新たな選択肢の一つとして提案してみるのがいいでしょう。

◆大事なのは相手の話を否定せず、一旦受け入れる

「こっちのほうがいい」と相手の意見と比較するのはよくありません。

 話が合うかどうかは、婚活における最後の砦。最終選考の面接審査での懸案事項なのです。何度も言いますが、大事なのは相手の話を否定せず、一旦受け入れてから会話をつなげていきましょう。

◆いざ運命の相手に出会ったときに生きる

 ですが、このスキルも万能ではなく、限界があります。自分が相手に話を合わせている状態では相手が自分と話が合う人かどうかは判断できませんが、それはまた別の問題になります。

 ここでまず重要視するべきなのは、自分がいいと思った相手から断られないように気をつけることです。

 いいと思ったすべての相手と話を合わせていれば、いざ運命の相手に出会ったときにチャンスをつかみやすいので、常にアンテナを張って臨戦体制でいきましょう。

 ぜひ実践してみてください!

【関口美奈子】
恋愛戦略家。著書『「最初の男」になりたがる男、「最後の女」になりたがる女 夜の世界で学ぶ男と女の新・心理大全』『気遣いを恋と勘違いする男、優しさを愛と勘違いする女 相手の本性を見抜き、最高のベストパートナーを見つける男と女の心理ルール』が発売中。 YouTubeチャンネル「みなこの圧倒的モテ男TV」は開設1年半で総再生数が5000万回を突破。結婚相談所「エースブライダル」主宰。(Twitterアカウント:@sekiguchiminako)

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