現在、大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。雑誌『小悪魔ageha』が私の聖書。愛沢えみりちゃんに憧れてキャバ嬢デビューしたのが22歳の頃でした。しかし、あれから10数年が過ぎ、肝臓もお疲れモード。まさに限界ホステスです。
 その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、恋愛やモテに役立つ情報を発信しています。

◆俳優やスポーツ選手ばかりがモテるわけではない

 歓送迎会が行われるこのシーズンは、ご友人や同僚の方々とキャバクラに訪れる機会も増えるのではないでしょうか。

 せっかくなら、皆さんにはお目当てのキャバ嬢に存分にモテていただきたい。

 では、キャバ嬢にモテるお客さんって一体どんな男性なのでしょうか。

 お父さん世代には「舘ひろしみたいなエロい男」とでも答えておくのが正解なのだろうし、インテリ風には「国立大卒の男」、筋肉自慢には「上腕二頭筋の太い男」とでも答えておけば良さそうな気がする。

 もちろん、これらは建前です(本音を言えば無職じゃなくて、実家暮らしじゃなくて、既婚者でもない松田龍平似の30代あたりにお酌したいです)。

 今回は、そのような建前は一切なしで「普通のおじさんなのになぜかモテている男性の特徴」の具体例を5つあげて解説したいと思います。

◆①まずは指名する

 ご存じの通り、キャバクラには「指名」という制度があります。具体的には「場内指名」「本指名」の2種類の指名がありますね。

 端的に言えば、場内指名はフリー(指名嬢のいない状態)で来店し、店内で指名嬢を決めること。本指名は来店前や来店時にお目当てのキャバ嬢を指名することです。

 キャバ嬢の皆さんは指名の本数でも成績を評価されるので、指名を獲得することにプライドと全身全霊をかけて挑んでいます。

 意中の女の子がいるなら、ダラダラとフリー客をしていないで、さっさと指名してあげましょう。

◆②“救世主”になる

 キャバクラでは、定期的に集客を目的としたイベントが開催されます。女の子にとっては、イベント期間中の売上ノルマや、同伴ノルマなどが課せられるので、楽しいものでないことは自明……。ピンチのときには助けてくれる“救世主”を求めているわけです。

 ここで、同伴のお誘いに応じてくれたり、無理のない範囲でシャンパンなどをオーダーできる男性は素敵。

 間違っても、「お店には行けないけどゴハンだけなら……」と返信したり、吉四六(※比較的安価な焼酎)で数時間ねばったりしてはいけません。お客様よ、神様たれ。

◆③LINEは必要最小限にとどめる

 LINEはキャバ嬢の営業ツールとして欠かせないものです。男性をねぎらう文章も、ハートマークも、可愛い自撮りも全ては本指名や、その先のシャンパンのため。

 ここで勘違いをして、来店する意志がないのに「おやすみ」「おはよう」のLINEを欠かさないだけでもじゅうぶんウザいのに、それだけにとどまらず、どこそこへ出張したとか、これからお風呂にはいるよなどと、意味の分からない報告を逐一してはいけません。

 LINEは来店予定のある際のみにとどめておくとスマートです。

◆④身の程をわきまえる

ワイングラスと女性の手元 キャバ嬢さんから「ごはんに行こう」と打診があったら、それはつまり同伴しろってことです。ごく稀にですが、「お店には行けないけどゴハンなら……」と返信する男性がいらっしゃいますが、よく考えて欲しいものです。

 休日にわざわざただのおじさんと、キャバ嬢がデートをすると思いますか? 身の程をわきまえてください。

◆⑤アフターはサッと切り上げる

 お店の営業終了後に、お客様とバーや飲食店へ出かけることを「アフター」と呼びます。

 当然ですが、時間外労働ですし、基本的に時給は出ません。

 それでもアフターに付き合ってくれる彼女たちの心意気にまずは感謝しましょう。そして、1〜2時間で切り上げて解散するのがスマートです。

 その際に忘れてはいけないのが「タクシー代」です。これは「残業させちゃってごめんね」という気持ちを込めてやや多めに包みましょう。

◆キャバ嬢としての彼女を応援できる男性がモテる

 今回は「普通のおじさんなのになぜかモテている男性の特徴」の具体例を5つを解説しました。え? お金の話ばっかりじゃんって? 当然です。

 あなたが恋したのはキャバ嬢です。愛なんて現金か現金が現金でしか伝わりません。

 でも、人としての魅力やルックスで勝負したら勝てっこない相手(例:キムタク)のことだって、お会計伝票でボッコボコにできるかもしれないって、すごくチャンスだし、フェアだと思うんです。せいぜい頑張ってください。

<文/みずえちゃん>



【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。Twitter:@mizuechan1989