その魅力が世界で評価される日も近いのかもしれない。女優の芦田愛菜(16)の話である。

 6年ぶりの主演映画「星の子」が10月9日に公開される芦田は、9月3日に都内で開催された完成記念イベントに出席。その場で芦田が語った「信じること」についてのコメントが、ネット上で〈深い〉と話題を呼んだ。

 ちょっと長くなるが、芦田が語った内容はこんな感じだ。

「よく、その人のことを信じようと思いますという言葉を使うことがありますが、それってどういう意味なんだろうって考えました。それは、その人自身を信じているのではなくて、自分が理想とするその人の人物像みたいなものに期待してしまっていることなのかなと感じて」

「だから人は、裏切られたとか、期待していたのにと感じてしまうけれど、それはその人が裏切ったわけではなく、その人の見えなかった部分が見えただけであって、その見えなかった部分が見えたときに、それもその人なんだと受け止められる揺るがない自分がいるというのが、信じられるかということなのかなと思ったんです」

「でも、揺るがない自分の軸を持つのってすごく難しい。だからこそ、人は『信じる』と口に出して、成功した自分とか理想の人物像にすがりたいんじゃないかと思いました」

 果たして大人でもここまで深く語れるかどうか……思わず考えさせられてしまうだろう。

 無類の読書家としても有名な芦田だから、もっと小難しい言葉を使って話すこともできただろうが、あえて優しい言葉で、聞く人すべてに伝わるようにしているのも、抜群のワードセンスといえそうだ。

「この言葉がネットニュースになると、〈芦田さんの言葉選びはいつも素晴らしい〉〈考え方に、感銘を受けました〉なんて感想が書き込まれるように。また、中国でも話題になっているようで、中国版ツイッターのウェイボーでも〈16歳とは思えないほどしっかりした考え〉と芦田さんに感激するようなつぶやきが発信されています」(テレビ誌ライター)

 2010年放送の松雪泰子(47)主演の連ドラ「Mother」(日本テレビ系)で、虐待される子どもを熱演。当時まだ5歳だった芦田に合わせて脚本が一部書き換えられたのは有名な話だ。現在は女優としてだけではなく、バラエティー番組の司会も行っている。

 芸能ライターのエリザベス松本氏は「かつてこれほどまでに、国民がその成長を楽しみにしている子役がいたでしょうか」と、こう続ける。

「とにかく芦田さんには“アンチ”がいない。彼女がどんどん素晴らしい大人になっていく様子を、今や全国民が見守っていると言っても過言ではないかと。2013年公開の『パシフィック・リム』でハリウッドデビューも果たし、同作の監督が『恐ろしいぐらいうまい』と絶賛するなど、その演技力は“世界”が認めています。そのうえ中国でも注目されたとなると、今後、海外からのオファーも増えるかもしれませんね」

 当初は「愛菜ちゃん」呼びだったネット上の声も、今では「芦田さん」に変わりつつある。確かにもう「ちゃん」付けは失礼かもしれない。

 芦田がこの先どんな大人になっていくのか。女優として今後どんな作品を選び、演じるのか。目が離せない。