【あのコは誰? 噂のCM美女大解剖-2021春】#5

 田中みな実(34歳)

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 元TBSアナウンサーで現在は「グータンヌーボ2」(フジテレビ系)や「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日系)などの番組に出演中の田中みな実。

 1986年11月23日生まれ、埼玉県出身。初期には「ぶりっ子」キャラで注目され、最近は「あざとかわいい」のキーワードとともに人気を集める。若い女性層の支持が高く、60万部を突破した写真集「Sincerely yours...」(宝島社)の購買者は圧倒的に女性が多かったという。昨年、広末涼子、戸田恵梨香、有村架純らが所属する芸能プロ、フラームに移籍して、女優活動が増えている。

 ニベア花王やコーセーなどのCMにも出演しているが、彼女の持ち味がよく出ていて女優としての可能性を感じさせるのが、NTTコミュニケーションズ「OCN」のCM。最新バージョンではeスポーツプレーヤーの大友美有らに話を聞くというスタイル上ではフリーアナらしさを発揮しているが、そこには「あざとかわいい」の要素はまったくなく、小細工せずストレートに存在感の魅力を描き出している。

 こういう田中みな実を見たかった。そう思わせてくれるCMだ。

 異色キャラの女子アナだからこそ広く知られるようになったのは間違いないが、パラレルワールドに「別の人生を歩む田中みな実」が存在したら、透明感の中に憂いを秘めた、そのままの魅力で、最初から女優として活躍していてもおかしくない。

 そう言えるのは、いくつかの理由がある。ひとつは、彼女がもともと器用な人だという点だ。

 TBSアナウンサー時代の彼女に雑誌「日経エンタテインメント!」の取材でインタビューしたのは、2013年2月号だった。当時は「サンデージャポン」のコーナー担当で活躍していて、「ぶりっ子期」の真っただ中だったが、ぶりっ子キャラが誕生したきっかけについて彼女は「番組で『やって』と言われて、できちゃったから(笑い)」と答えてくれた。

 また、実はアナウンス技術も高く、OCNのCM撮影でもセリフのNGは一切なかったという。正確にニュースを読む技術では彼女よりももっとうまい人は多いが、田中みな実は抑揚によって声に表情をつけて原稿を読むのが巧みで、演技でも生かされるはずだ。

 ぶりっ子時代やあざとかわいいのイメージがあるから「嫌い」と言うのではなく、先入観は捨てて、純粋に田中みな実の演技を見て、それから女優としての彼女を好きになるかどうかを決めてほしいと思う。  =つづく

(高倉文紀/美少女・女優評論家)